足首 に 痛み があったり、違和感があると歩くのも大変です。ちょっと痛むくらいがずっと続くとその状態がふつうのような気がしてくるかもしれませんが、歩いていて突然足が前に出ないくらいの痛みに見舞われることもあります。
ガマンすべきか病院へ行くべきか、判断できるようになりましょう。
歩き方がヘタ?足首の痛みの原因は
ささいなことから急変すると…
つまずいて足をくじくことはありますが、骨折や捻挫はよほどの衝撃がかからないとまず生じるものではないと思いがちです。しかし、ふつうに歩行していて段差で少し強めの衝撃がかかったくらいでも、運悪く捻挫をすることはあるのです。
ご自身が思っている以上に身体はもろいものです。捻挫をすると靭帯が傷ついていいる状態ですから、圧痛(押すと痛みがある)や腫れが生じるケースが一般的な症状です。
骨折も、日頃から疲れが蓄積していたり栄養不足で骨が弱まっているとちょっと力を入れて踏み込もうとした瞬間に折れてしまうことはあります。骨折の場合はそのままガマンして歩くことはむずかしいでしょうから、迷わず病院へ行く決断ができることでしょう。
これがアキレス腱炎となると湿布を貼ってガマンしようとする方が続出します。久しぶりに全速力で走ったりするとアキレス腱周辺の足首に痛みが出ます。アキレス腱を包んでいる膜や周りの組織が炎症を起こしている状態です。
しばらく休息をとれば良くなることもありますが、念のため病院でみてもらったほうが余分な心配事が減ります。捻挫、骨折、アキレス腱炎のいずれでもないとなると偏平足の可能性があります。
学校の先生はそこまで目が行き届きませんから、スポーツなどの習い事をしていないとなかなか指摘してもらう機会に恵まれません。足裏に土踏まずがないため歩行の衝撃を足裏全体に受けてしまうのです。
その反対に極端に足が変形しているのをハイアーチとよびますが、これも衝撃が集中しやすくつらいものです。歩くときは皆このくらいの痛みがあるのだ、と思い込んでいたらどうやら違ったということはよくあります。
余分なガマンを続けていると…
個人差がありますが、捻挫はガマンできるケースとできないケースがあり、静かに歩いて安静にしているうちに治ってしまった、という患者さんもなかにはいらっしゃることは確かです。しかしそれはとても運の良いケースです。
足首の外側が痛む場合は、まずテーピングをして足首を固定し安静に過ごします。急性であれば冷やすことも有効です。冷水に足を入れっぱなしではなく、10~20分ほど冷やしたら2~3時間休み、を1日中繰り返す時間のある方はなかなかいらっしゃらないかもしれませんが、1回でも腫れが少しひいて楽になります。
足の内側が痛む場合は腱鞘炎の可能性のほうが高くなります。足の使いすぎというよりは靴に問題がある場合が多いです。ご自身に合った靴をみつけるのはむずかしいことですが、せめてデザインよりも歩きやすさを優先し女性の方はハイヒールを控えるなどの負担軽減を検討しましょう。
かかとが外側にずれていると内側が痛み出すので、足裏のバランスを整えることは必要になりますが出かけるたびにテーピングを施すのは現実的ではありません。本格的な治療を受けるのも良いでしょう。
全身に影響を及ぼすことも
何もガマンしているつもりがなくても発症するのが、関節リウマチです。足首の関節の組織が炎症します。足首よりも先に手の関節に違和感を覚えることもあるでしょうし、足首から始まって進行して全身の関節が痛み出すこともあります。
遺伝や免疫機能も関係があるとされ、骨折や捻挫などのケガとは異なり発熱や疲労感、倦怠感などの症状があらわれると進行中のサインですので、病院へ行くことをおすすめします。
風邪をひいたときにも関節が痛むことがありますが、風邪が治りが悪いまま2週間も過ぎてしまったなどというときはほかの病気を疑ってください。
足に負担をかけていないのに関節が痛むときは冷やしたり温めたりするよりも、免疫不全の症状の一つかもしれませんのでひとまず診察を受けたほうが良いでしょう。
まとめ
歩き方がヘタ?足首の痛みの原因は
ささいなことから急変すると…
余分なガマンを続けていると…
全身に影響を及ぼすことも