皆さんは、 足首が痛い ときにどのように対処されていますか。とりあえず歩けるようであれば外出中はひたすら我慢し、帰宅後はお風呂でマッサージをしたり湿布を貼ったりして回復を試みる、という方が多いのではないでしょうか。
しかし、いろいろ足を労わることをしても一向に治らないこともあります。もう少し様子をみてから病院へ、と先延ばしにせずに一度診てもらいましょう。
足首が痛い!!ちょっとひねったせい?
いつの間にか骨折?
いくら何でも骨折して気づかないほど鈍くはないとお思いになるかもしれませんが、珍しいことではありません。何もしていないのに、痛みを感じるようになり徐々に痛みが強くなるのは疲労骨折をしている可能性があります。
ジョギングを頑張りすぎていたり、からだの準備ができていないのに誘われるがまま草野球やバレーボールなどに参加していると割とすぐに折れてしまいます。ふだんしていない姿勢、例えば庭仕事で1時間しゃがんでいても足首に負担がかかります。
また、捻挫もよくあることです。日常生活でちょっと無理な姿勢で体勢を整えたときにグキッとなってしまうのです。対策としては、屈伸運動や足首回しなどをこまめに行うことです。
靴が合っていない?
デザインに惹かれてサイズの合っていない靴を履いている方は少なからずいらっしゃることでしょう。力を入れて踏ん張りながら歩いているため、くるぶしに負担をかけ続けてそのうち痛みが出てきます。
特に筋力の弱ってくる中高年の女性に多いのが後脛骨筋腱機能不全(こうけいこつきんけんきのうふぜん)です。せっかくのお気に入りの靴が原因で機能不全に陥るなんてもったいないことです。さらにしびれもある場合は、足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)が疑われます。
市販品でサイズがピッタリということは滅多にないかもしれませんが、窮屈なヒール靴や革靴などをほとんど毎日一日中履いていると足の裏が圧迫されます。圧迫され続けた足裏の神経が損傷すると、足首やくるぶしにも痛みが出てきます。
足裏を圧迫されたくらいで神経が損傷するのかと驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、ヒトのからだは自分で思っているほど頑丈ではありません。
最後に、すごく痛いというよりは、だるいような痛みがある場合はストレス性血行不順が慢性化している可能性があります。サイズの合っていない靴を履いていて足首からふくらはぎにかけてだるいような痛みがあるのは、おそらく靴のせいです。
病気のサイン?
靴のサイズは問題ない、けれど足首が痛い場合は病気の症状があらわれてきたのかもしれません。「関節リウマチ」は、足首の痛みや関節のこわばりが特徴です。
靴のサイズは合っていたとしても、靴底が極端に薄かったりヒールがあるだけで知らず知らず足に負担をかけることで中高年にさしかかり発症しやすくなります。
最初のうちは足首だけに症状があったとしても、進行すると全身の関節が痛みます。もちろん、手の痛みやしびれから始まるケースもあります。発熱や疲れやすくなったりしたら、進行していると受け止めましょう。
「アキレス腱周囲炎」は、立ち仕事やハードな運動を長時間していると発症の確率が高くなります。使いすぎればいくら気合を入れても、足首の痛みや腫れは出てきます。「急性動脈閉塞症」は、血栓(血の塊)が詰まる病気です。
急に下肢の血流が途絶えることによる痛みは、人生で初めての感覚かもしれません。脱力感や麻痺が起こり、この状態で脈を測る冷静さのある方は少数派でしょうが、くるぶしの後ろ側や足の甲の脈が弱まります。
感覚が低下してモヤモヤ~ッとしながら、いきなり視界が紫色っぽくなる(色調変化)とこのまま死んでしまうのかと慌てるのも無理はありません。落ち着いて、周囲に助けを求めましょう。
まとめ
足首が痛い!!ちょっとひねったせい?
いつの間にか骨折?
靴が合っていない?
病気のサイン?