ふくらはぎ の痛みはさまざまですが、中でも肉離れというのは外的な要因もなく突然発症します。そんなときにあわてないように応急処置について知っておくことは必要です。お応急処置の中でも、圧迫固定に関する サポーター の必要性についてご案内します。
ふくらはぎの痛み!いざという時のためのサポーター
ふくらはぎの痛み~こむら返りと肉離れ~
ふくらはぎの痛みでといえば、真っ先にあげられるのがこむら返りと肉離れです。こむら返りと肉離れと言うと、日常的によくありがちで混同される方もいらっしゃいます。けれどもまったく別の疾患であるということを、まずはここで説明させていただきます。
こむら返りとは、急激な筋肉の収縮(足がつるという状態)のことを言います。ときにひどい痛みをともない、足を動かすことが困難になります。このような場合は、痛みが引くのを待ち、少しずつマッサージなどで筋肉をほぐしてあげることが大切になります。
肉離れは、筋肉繊維の断裂か、もしくは筋肉と腱(けん)が離れてしまっている状態で、内出血と炎症をともないます。この症状に対して、マッサージや温めるなどの処置をとってしまうと、かえって悪化してしまいます。
肉離れの場合には、安静にして冷やすこと、こむら返りの場合とはまったく反対の処置が必要になります。
ふくらはぎの肉離れの処置
肉離れを発症してしまった場合には、RICE(ライス)と呼ばれる処置を施します。RICEとは、Rest(安静にする、休息)Icing(冷やす)Compression(圧迫固定する)Elevation(挙上する。高く上げる)の頭文字を合わせた造語です。
内出血と炎症ですので、まずは安静にすること、そして冷やすこと、できれば患部を心臓より高く掲げて血流を抑えることが大切です。
圧迫固定に関しては、テーピングやサポーターなどを常備している方は少ないので、やむをえないこともあります。また素人判断の安易なテーピングは危険も伴います。必ず専門家や熟練者の指示を仰ぎましょう。
肉離れの治療には、応急処置が大きなウエイトを占めます。ここでうろたえてしまったり、我慢したりしてしまうと治療が長引き、長いリハビリを経験しなければなりません。内出血の血の塊が、筋肉繊維の中に入りこみ、筋肉に悪影響を及ぼすこともあります。
適切な応急処置、RICEを実践しましょう。ただし、適切な応急処置を施したからといって安心せずに、必ず病院を受診し、精密な検査を受け、指示に従い、治療にあたりましょう。
Compression(圧迫固定)の必要性
肉離れにかぎらず、炎症が起こった場合には内出血をともない、骨折や他の部位が損傷している可能性もあります。圧迫固定には、出血を抑える役割、そして骨折などの場合の骨のズレを防止する役割があります。
慎重な対処が必要です。自信がなければ、必ずしも圧迫固定をしなくても、患部を動かさずに冷やして挙上しておけば炎症の進行を抑えることはできます。
どうしても動かさなければならないときには、かかとを高くして歩けるように工夫すると、ふくらはぎへの負担が軽くなります。ふくらはぎ専用のサポーターなどを常備できるとそれに越したことはありません。
サポーター装着のさまざまな効果
ふくらはぎにおける肉離れは、ひどいときには歩行することさえ難しくなります。というのは、ふくらはぎはひざ関節の動きや足関節の動きすべてに対応してしまうからです。
治療の初期段階においては、患部のテーピングやサポーター、ギプス固定とともに、松葉杖を使用することによって患部に刺激を与えないようにします。初期の痛みのひどい段階をすぎても、テーピングやサポーターによる患部の保護固定は、治療効果を発揮します。
ご自分でテーピングをすることが難しい方へは、サポーターの使用をお勧めします。サポーターの種類もさまざまです。ふくらはぎ全体を覆うサポーターから、患部だけを覆うサポーター、ベルト付きの肉離れ専用サポーターというものも市販されています。
肉離れ専用というだけあって、患部保護のためによく考えられた構造になっています。またベルト付きですので、締め付け具合を、治療の段階に応じてコントロールできることも魅力です。肉離れは再発しやすい疾患です。専用のサポーターを常備しておくことは、予防効果のひとつといえます。
まとめ
ふくらはぎの痛み!いざという時のためのサポーター
ふくらはぎの痛み~こむら返りと肉離れ~
ふくらはぎの肉離れの処置
Compression(圧迫固定)の必要性
サポーター装着のさまざまな効果