みなさんは就寝中や、スポーツをしているときあるいは休憩中に「 ふくらはぎ が つる 」という経験をされたことはおありですか。無理やり動かそうとして筋を痛めたような、ということも多いのではないでしょうか。
今回は、意外と知られていない「つる」原因と対処のコツをご紹介いたします。
ふくらはぎのつる原因と対処法
「つる」とはどういうこと
「足がつった」とはみなさんよくおっしゃいますが、具体的に足はどのような状態なのでしょうか。このとき足の筋肉はけいれんや収縮を起こしています。いわゆる「こむら返り」です。強い痛みが数秒~数分間続きます。
どのくらいの時間で治るかは偶然の動きによるところが大きいかもしれません。しかし、いつかは必ず治まりますから例え両足に発症したとしても慌てることはありません。
急いで外を歩いているときにつると困るでしょうが、座るところを探しましょう。そもそも足がつるのは少し気が緩んでいる状態のときが多いので、気を張っているときには起こりにくいものです。
ふくらはぎのほかに、足の外側に位置するヒラメ筋や太ももなどがつってしまうケースもあります。
原因は運動不足とは限らない
足がつるとまず「運動不足で急に動いたからだよ」と親や先生に言われたことがあるかもしれません。確かにこれは間違いではないのですが、ほかにもさまざまな原因があります。運動不足と捉えられるのは、ふだんからだを動かしているイメージが少ないからです。
筋肉にも心がまえは必要ですから、急に全力疾走したり足に力を入れて重いものを持ったりすれば筋肉も耐えられません。汗を沢山かくことも原因の一つです。
次に、からだを冷やしたときにもつりやすくなります。血行が悪化すると筋肉も収縮して足がつるのです。冷え性の方は、温かい食事をとり夏でもレッグウォーマーや厚手のソックスを履くなどの対策が必要です。
三つめは、ご病気や薬の副作用によるものが考えられます。神経系の病気や椎間板ヘルニア、肝臓の病気、糖尿病、血圧を下げる降圧剤やホルモン剤の影響で足がつることもあります。
最後に、これがいちばん盲点かもしれませんが、水分不足や栄養の偏りによるものです。夜中に足がつって目が覚めるのは、塩分高めの夕食・夜食をとって水分不足状態であることを知らせてくれる役割を果たしてもいるのです。
カルシウムやマグネシウム、カリウム、ナトリウムといったミネラル分、ビタミンB1やタウリンなどが不足すると筋肉や神経が疲労しやすくなったり興奮しやすくなったりして足がつりやすくなります。
外食やインスタント食品、ご飯の代わりにお菓子を食べるような生活は、今すぐ改めましょう。足がつるのは脳梗塞や心筋梗塞の前兆でもあるともいわれていますので、頻繁に足がつるようでしたら一度病院へ行くことを強くお勧めします。
あせらずに対処
慌てると痛みが増しますので、筋肉をゆっくりと伸ばすようにリラックスを心がけます。一気に筋肉を伸ばそうとして筋肉を無駄に傷めることのないように気をつけます。
からだが硬くて足のつま先に手が届かない方、ご高齢の方はタオルや手ぬぐいを準備し足先に引っ掛けると苦労せずに足を伸ばせます。
そのまま静かに治るのを待つのももちろん良いですが、試しにマッサージをしてみてはいかがでしょうか。力を入れずに揉むというよりさするようなイメージで足首から上へ向かって、片足ずつ両手で丁寧にさすります。この際、あまり力を入れすぎないように注意しましょう。
片足5分以上は長すぎます。1分ずつで3セットくらいにしておきましょう。強くさすったり揉んだりすると肉離れを起こす危険が増します。気を強く持って頑張ってさするのではなく、いたわりの気持ちを持って優しくマッサージしましょう。
まとめ
ふくらはぎのつる原因と対処方法
「つる」とはどういうこと
原因は運動不足とは限らない
あせらずに対処