太股の筋肉は膝の曲げ伸ばしをスムーズに行うことで、膝にかかる負担を和らげています。 太股 の 筋肉 が衰えると膝に過度な負担がかかるだけでなく、姿勢や歩き方が乱れて体のあらゆるところへ悪影響が出てしまいます。運動不足により筋力が低下しないように注意しましょう。
太股の筋肉を鍛えるメリット
太股の主な筋肉
太股から下の筋肉を大腿筋といいます。大腿筋は体を支える、膝の曲げ伸ばしをする、走る、跳ぶといった足の動作を担う筋肉です。
大腿筋の前側筋肉の主なものとして「大腿四頭筋」があります。「大腿四頭筋」は全身の筋肉の中で最も強くて大きい筋肉で膝を伸ばす役目をしており、立ち上がる時や階段の昇り降りなど体を支えて持ち上げるために働く筋肉です。
大腿筋の後側筋肉の主なものとして「大腿二頭筋」があります。「大腿二頭筋」は膝を曲げる役目をしており、さらに股関節の伸展にも関与しています。
太股の筋肉と膝痛の関係
膝痛は膝関節のトラブルが直接の原因となることよりも、膝に関係する筋肉に原因があることがあります。中高年になるとだれでも筋力が衰えていきます。特に大腿四頭筋はあまり歩かなくなるとすぐに筋力が弱くなります。
太股の筋肉は膝の曲げ伸ばしに大きな役割を担っていますので、筋肉の衰えによって膝がスムーズに動かなくなり痛みが発症しているケースも多くみられます。
また太股の筋肉は膝にかかる負荷を軽減するクッションの役割も果していますので、筋肉が衰えるとクッション機能が弱くなり膝痛が生じやすくなります。
また大腿二頭筋のバランスが悪いと筋肉の伸びが悪くなり、体に歪みが発生してX脚になることもあります。X脚は放置すると膝痛を引き起こす要因となります。
太股の筋肉と腰痛の関係
大腿筋の前側筋肉が硬くなると筋肉が骨盤を引っ張り前傾させるため、腰を後ろに反らす動作がきつくなります。大腿四頭筋は骨盤と繋がっていますので、大腿四頭筋が硬くなると骨盤まわりの筋肉が悪影響を受けて腰痛があらわれます。
また太股の後側筋肉が硬くなり柔軟性を失うと背中側の筋肉が伸びなくなります。すると前かがみの姿勢の時に腰に負担がかかり、腰痛を発症しやすくなります。
筋肉は使わないと固くなりますので長時間の座り姿勢にも注意が必要です。背もたれに寄りかかりふんぞり返った座り方は、太股の筋肉を使わない姿勢であり筋肉を硬くする原因となります。長い時間筋肉を使わずに座り続けることは腰痛を引き起こす要因となります。
太股の筋肉と姿勢の関係
姿勢が悪いと骨盤に歪みが生じます。大腿筋と骨盤は繋がっていますので、骨盤の歪みにより大腿筋に負荷がかかり筋肉が硬くなります。骨盤が後ろに傾いてお腹が突き出る姿勢や、骨盤が前に倒れて腰が反りお尻が突き出る姿勢は骨盤を歪めてしまう姿勢です。
このような姿勢は見た目にも美しくありません。正しい姿勢は骨盤の上に上半身がまっすぐに乗っていて、背骨はゆるいS字カーブを描いている状態です。骨盤が正しい位置にある姿勢でいられるようになると、太股だけでなく全身の筋肉バランスが整ってきます。
筋肉が衰えてしまうと姿勢も悪くなります。大腿筋を鍛えて美しい姿勢の維持を目指しましょう。
太股の筋力アップの効果
人は加齢とともに足腰から衰えていきます。特に膝関節を支えている太股の筋肉は意識して鍛えていく必要があります。太股の前側筋肉は足を引き上げる働きがありますので、鍛えると歩行や階段の昇り降りがスムーズで楽になります。
筋力アップに効果的な運動にはスクワット運動や仰向けに寝転がり足を少し上げた状態で止める運動など、少しの時間で手軽に行える運動が多々あります。また日常生活のなかで意識して歩くだけでも太股の筋力アップに効果があります。
大腿筋に適度な筋肉がつくと足のむくみや疲れの症状が軽減され、太股のシェイプアップにも効果があります。筋肉を使うと血流やリンパの流れも活発になりますので、新陳代謝がよくなり病気になりにくい体が作れます。
まとめ
太股の筋肉を鍛えるメリット
太股の主な筋肉
太股の筋肉と膝痛の関係
太股の筋肉と腰痛の関係
太股の筋肉と姿勢の関係
太股の筋力アップの効果