外反母趾 かもしれないと足をみて気がついたら、次にどうされるでしょうか。痛みがあるけれどもそのままガマンするか、靴を替えるかいろいろな方策があります。 サポーター の購入もその一つです。
選ぶ前にサポーターの特徴を理解しておくと失敗を減らすことができます。
外反母趾はサポーターで治る?治らない?
外反母趾は足の疲れ
外反母趾は早めの対策が何よりも大切です。痛みがすでにあるというのは症状が悪化している状態です。できれば整形外科などに行き治療をしてもらうのが良いのですが、お仕事の都合で行く時間がないことはよくあることです。
ご自身の症状に合ったサポーターで一時的に症状が緩和されることはあるでしょう。しかし症状が悪化してくると足のみならず肩こりや首こり、目まい、眼精疲労、偏頭痛などの原因にもなります。
ここまで進行するとサポーターだけでは効果がなく、悪化の一途をたどる可能性が高くなります。
お風呂で足の指を1本1本開いてマッサージしたり休日はスニーカーを履くなどのちょっとした積み重ねも初期の段階では効果が期待できるかもしれませんが、進行しているとほとんど気休めのようなものになってしまいます。
外反母趾は治りにくく一生の健康に支障が出るものですから、病気ではないし大丈夫と言い聞かせずに早期対策が肝要です。
見立てを誤ると致命的
外反母趾=親指が「く」の字に曲がっているというイメージをお持ちの方も多いことでしょう。ですがほかにも症状はあります。サポーターを購入してしまう前に、本当に外反母趾なのか確認したほうが経済的です。
チェックポイントは①巻き爪になっている。物心ついた頃から巻き爪ということは通常ありません。もし子どもの頃から巻き爪のような…という方は細菌性のほかの病気の可能性もありますので、一度病院で診ていただきましょう。
②当然といえば当然ですが、合わない靴を無理に履いていると足が痛む。③足裏にタコができやすい。タコが硬くなってマメのようになっているのも要注意です。
④指と指の間に皮ふのトラブルがある。赤く擦り切れていたり水虫が悪化してなんとも言えない形状になっているものも含みます。
⑤朝一番は大丈夫だが、お昼頃から徐々に親指の出っ張った部分が赤く腫れている、痛みがある。
「く」の字になっていなくても、このなかで一つでも該当するものがあれば外反母趾の可能性大です。サポーターの購入を検討しても良いでしょう。しかし、外反母趾の種類によってはサポーターではサポートしきれないこともあります。
とえばヘバーデン結節や関節リウマチと診断されたことのある方、親指以外の4本の指が曲がっている、サポーターで形を矯正したいとお考えの方などはサポーターでは効果が見込めませんので、ほかの方法を模索することとなります。
サポーターへの挑戦は臨機応変に
サポーターは見た目の良さやお値段のみで選んではなりません。ご自身の症状に合ったものをできれば2、3こ購入して履き心地や効果を比べてみると良いでしょう。「靴下型」のサポーターはどの靴でも対応できますので、使い勝手が良く重宝します。
しかしその分サポートする力が弱く、広く浅く包み込んでもらっているような心地です。履いているとズレてしまうことも多いようです。
「指サック」型は改善ではなくこれ以上の悪化を防ぐのが目標です。ですから親指が「く」の字になり人差し指の上下に重なるくらいの症状に効果があります。またヒールの靴や細めの靴には対応できません。
そして矯正を目的としてサポーターを装着することも控えたほうが良いです。サポーターをすることで見た目のみを整えようとするのは、確かに見た目はある程度きれいになりますがサポーターを外すと元に戻ってしまいます。
加えてサポーターをつけている間に筋力が否応なく落ちてしまいます。するともともと筋力が衰えて広がった外反母趾がますます悪化します。見た目を一時的に良くする必要なときもあるでしょう。しかし根本的な解決にはなっていません。
一喜一憂せずにあくまでもその場しのぎであると割り切って使用しましょう。
まとめ
外反母趾はサポーターで治る?治らない?
外反母趾は足の疲れ
見立てを誤ると致命的
サポーターへの期待は臨機応変に