ご自身が顎関節症であると認識されている方は多いことでしょう。子どもの頃から健康診断などで指摘はされていても、ものすごく困っていることもなく過ごしているので特に何も対策をとらずに今日まできている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし 顎関節症 は全身の健康に影響を及ぼしています。心がけ次第でできる 治し方 をご紹介いたします。
毎日自分でできる!顎関節症のカンタン治し方
なりやすいのはデリケート人間?
顎関節症を発症しやすい方には日常生活における共通の特徴がみられます。
①頬杖をつくクセがある。②気がつくと歯を食いしばっていることが多い。③長時間のデスクワークをしている。④横向きやうつ伏せで寝ている。⑤就寝中、歯ぎしりをしている。⑥枕の高さがあっていない。
⑦食事中、テレビを観るために横を向きながら食べている。左右どちらか一方ばかりで咀嚼するクセがある。⑧虫歯などを放置している。⑨おせんべいやするめなど硬い食べものをよく食べる。⑩姿勢が悪い、などがあげられます。
これらの根本的な原因は、もともとかみ合わせが悪かったりストレスがあったり、ムチウチなどの外傷の後遺症などさまざまな要因が重なって、強い力が顎の関節にかかってしまうことにあります。
したがってこれらと反対のことをすれば、今からでも十分に改善の見込みはあるということになります。加えて女性のほうが、痛みに対して敏感で感受性が高く筋肉の緊張やストレスの影響を受けやすいことも女性の患者さんが多い一因と考えられています。
美しい姿勢は基本
顎関節と姿勢の善し悪しは、一見関係がないように思われがちですが姿勢が良いと自然に頭の姿勢、顔の姿勢も良くなります。
猫背の姿勢が身についていると、背筋をまっすぐに伸ばすのがかえって疲れて嫌だという方が多いですが、それは始めのうちだけです。疲れてもガマンして、意識して背筋を伸ばしていると徐々に板についてきます。
しかしいくら姿勢を良くしていても、長時間同じ姿勢を続けていると血流も悪くなり顎関節も凝り固まってきます。それが夜中の歯ぎしりにもつながってくるのです。
人目が気にならないところでときどき、口を大きく開けて声は出さずに「ア・イ・ウ・エ・オ」と3~5回ほど口を動かしてみてください。就寝前にも取り組むと顎関節の疲れがとれます。あとは首回しや肩回し、肩の上げ下げを1時間に1回くらいできると良いです。
できれば立ち上がってできると滞っていた血流が改善されるのですが、場所によってはむずかしいでしょう。
体幹を鍛えるために朝と就寝前にラジオ体操やストレッチをする習慣がつくと、とても効果があります。時間がないと面倒くさくなるかもしれませんが、5分早起きすればできます。
ほどよくテキトーになる
姿勢が改善できましたら、次はメンタルヘルスケアです。生きている限りストレスはついてきますし、完全になくすことはできません。生活の場を変えても対人関係の悩みはついてきますし、過労を避けたくてもどうしようもないことも多々あります。
ですが、そんなお忙しいときにこそ、貴重な休日を睡眠で終わらせるのではなく楽しみをつくりましょう。本格的なスポーツでなくても、キャッチボールやウォーキングなどで気分転換を図ります。ご自宅のなかでリラックスするのも良いでしょう。
ご自身にとっての理想的な室温を実現できるのはご自宅内です。テレビを観たり音楽を聴いたり、読書をしたり絵を描いたりいろいろできます。歯を食いしばるような日曜大工やスポーツは控えたほうが良いです。
重いものを繰り返し持ち上げる作業もできる限りしないようにしましょう。歯を食いしばるのもよくありませんが、テレビを観ながら口がポカンと開きっぱなしの状態もよろしくありません。気がついたら軽く口を閉じて、鼻呼吸を心がけましょう。
このようにご自身で努力をしても顎関節症の改善がみられない場合は、病院へ行きましょう。病院へ行くタイミングはご自身でお決めになられれば良いですが、1ヶ月以上はセルフで頑張ってみてからでも手遅れにはなりません。
歯科や口腔外科のある総合病院でみていただきましょう。
まとめ
毎日自分でできる!顎関節症のカンタン治し方
なりやすいのはデリケート人間?
美しい姿勢は基本
ほどよくテキトーになる