顎関節症 は顎の骨格の問題だから、大きくなってから治そうとしてもむずかしいというイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
しかし毎日地道に頑張れば 簡単 に症状が改善することがわかってきています。その 治し方 をご紹介いたします。
顎関節症は簡単に改善できる!治し方とは
日常生活を振り返る
顎関節症は関節が正常に発達しなかったために、お口が大きく開かなかったり開閉時に音がしたり顎の関節や筋肉に痛みが生じたりするものです。
いずれか一つでも該当する症状があり、そのために気が散って生活に支障が出ている場合には一度病院で診察してもらうと良いでしょう。
男性よりも女性の患者さんが多いのは、女性のほうが顎の形状が細く筋力も弱いケースが多いためです。ですから細い顎の男性は発症しやすいということになります。
生まれつきということはなく、うつ伏せで寝ていたりかみ合わせが悪かったり歯ぎしりや頬杖、歯を食いしばったりストレスなども原因となります。
音が鳴る、少し痛む位の症状であれば今から原因となっている習慣を改善すれば良いのです。
つまりはうつ伏せではなく仰向けで寝て、頬杖をやめて食事は左右両方の歯を使ってやさしくかむ、歯ぎしりをしそうになったら口を開けるなどして顎関節の負担を減らすように努めるのです。
また硬いものを食べて顎を鍛えると良さそうなイメージがありますが、すでに顎関節症を発症している場合には逆効果です。硬い食べ物は控えてこれ以上痛みが増すことのないようにします。
こうした努力を怠ったからといって必ず悪化するものではありませんが、進行して口が開かなくなったりこめかみにまで痛みが生じると支障が出てきます。
あごの負担を減らす
どうにも朝から夜まで痛くて即効性を求めるときには、市販の鎮痛剤を内服してみましょう。
市販薬の効果はマイルドで個人差がありますが痛みをコントロールできます。ただし鎮痛剤の効果があったからといって硬いものをバリバリ食べてはなりません。
スルメや昆布、フランスパンなど何回もかまなくてはならない食品は控えましょう。どうしても食べたいときには、小鳥のエサのように小さく切って食べましょう。
慢性的ではなく急性の痛みには、冷やすことも効果があります。からだのほかの部分が炎症したときに冷たいタオルなどで冷やすのと同じ理屈です。
冷やし過ぎても血流が滞るので、10分冷やしたら15分休むくらいの間隔で1日に10回以内にとどめたほうが良いでしょう。
また気がついたときにお口を開いたり閉じたりして顎関節を動かしていると、少しずつ口が開くようになります。
毎日前屈や開脚をしていたら徐々に床に手がつくようになったり180度足が開くようになるのと同様、口や顔も意識して動かさないと筋肉が動かなくなってしまいます。
動かしすぎても動かさなすぎても顎関節の負担になるということです。
再発しないように
やがて顎関節症が治ったと思っても、再発することがあります。いちばんの原因は治ったと判断して元の生活習慣に戻ってしまうことです。
うつ伏せ寝をして頬杖をついていれば、顎関節もまた徐々に負担を感じ始めます。片側のみで食べ物をかんでいれば、自然とかみ合わせは悪化していきます。
うつ伏せ寝が習慣の方には仰向けで寝ることはとてもストレスになるのだろうと察せられますが、顎関節のためには仰向けで休むほうがやさしいといえます。
ストレスも顎関節症の一因にはなりますので、ストレスを溜め込まないように穏やかに過ごすことも大切です。とはいえ、毎日いろいろなことがあり過ぎてストレスフリーなんて一生無縁だという方のほうが多いことでしょう。
しかし同じストレスを感じても受け止め方の違いによって健康への影響も異なってきます。「たいしたことない」とご自身におまじないをかけるようにいいきかせていると、心がリラックスしてきます。深呼吸も効果的です。
朝と寝る前に20回ずつ、あとは時間のあるときやストレスを感じたときなどにゆっくり10~20回ほど深呼吸をしてみると顎関節もからだ全体もほぐれて軽くなります。
まとめ
顎関節症は簡単に改善できる!治し方とは
日常生活を振り返る
あごの負担を減らす
再発しないように