ぎっくり腰 は、ご年配の方が多く発症するものではありません。30代でもいきなりやってきます。ぎっくり腰になったときの一般的なイメージは、ひたすら寝込んでいるような姿が思い浮かぶかもしれませんが、そうしているだけでは治る見込みは絶望的です。
積極的に 治し方 を覚えておくと心強いでしょう。
明日は我が身?ぎっくり腰の正しい治し方
初期対応が明暗をわける
ぎっくり腰を起こしてしまったら、もうなかったことにはできません。ガックリ気落ちしている暇があったら、少しでも合理的に頭を働かせましょう。朝起きた瞬間に発症した場合は、そのまま横になりましょう。それ以外のケースでは、まず横になれるスペースまで移動しなくてはなりません。
周囲にひとがいないときは、手伝ってくれるひとを呼びましょう。ひとり暮らしのご自宅の場合は、どうしてもというときは救急車を呼んでも責められはしません。横になったほうが楽であればそうすると良いですが、ひとによってはかえってつらいということもあります。
その場合は横になる必要はありません。痛みがおさまてきたら、足首を少し動かしてみてください。腕も頭の上に伸ばしてみましょう。腰に負担がかからないように安静にするべきですが、少しでも動かして神経回路の鈍化を防いでおかないと長患いになりかねません。
いつかは動かないと治らない
人間も動物ですから、動き回る時間と休む時間のバランスが崩れると体調に変化が生じます。少しでも動くと痛いからといつまでも安静にしていると、どんどん筋肉が凝り固まって弱くなり、痛みもとれません。ひたすら安静にして治ったぎっくり腰は、爆弾のようなものです。
支えてくれている筋肉も弱まっているため、ほんのちょっとした動作で再発する危うさがあります。それはご自身でもいちばん感じる違和感であろうと思われます。こわごわと生活するだけでも疲れて呼吸も浅くなり、血の巡りも悪くなります。
そうならないためには、少し痛みに耐えながら①仰向けの状態で両膝を立てて揃えて、振り子のように左右にゆっくり動かします。
何とか腰が耐えられそうであれば、次に②四つん這いになってハイハイをします。力を入れずにソロソロと動き回ってみましょう。後ろ向きに進むのも良いです。
③お風呂に入りましょう。病気やケガをしたときはお風呂を控えることが通常ですが、ぬるめの38~40℃くらいの湯船に10~15分ほど入って血流を促進します。こまめに1時間おきくらいに入ると楽になったような実感が出てきます。
いずれも、激痛に耐えながら行うべきことではありません。ちょっと我慢した先に心地よさを感じられるくらいの状態になってから始めてください。
ある程度は予防できる
「これをすればぎっくり腰にならない」というものはありませんが、発症のリスクを下げることはできます。
①姿勢よく生活する。簡単なようでいちばんむずかしいことです。背筋を伸ばした状態が通常として身につくまでは相当の時間を要します。気がついたときに姿勢を正すだけでも積もり積もれば腰の負担は大幅に減少します。投げ出さずに続けることが導火線を長くしてくれます。
②重いものはゆっくりと持つ。一気に持ち上げることほどハイリスクな行為はありません。負担を確認しながら足を前後に開いて腰を落として持ち上げましょう。
スピードを求められる状況ではむずかしいかもしれませんが、自分の身を守るためです。腰の負担を考慮せずに持ち運びしていると、遠からず腰を痛めます。最初はスムーズで後から腰をかばってペースダウンするよりは、効率よく作業できます。
③お腹に力を入れて生活する。お腹が柔らかい=筋肉がないということですから、腰の負担は増えます。肥満であれば、ダイエットをすることも予防になります。自分に厳しすぎても疲れてしまいますが、甘やかしすぎても楽しいことは減る一方でしょう。
まとめ
明日は我が身?ぎっくり腰の正しい治し方
初期対応が明暗をわける
いつかは動かないと治らない
ある程度は予防できる