ふだん鼻の通りの良い方が鼻づまりになると、場合によっては気力を失い憂鬱な気分になるのではないでしょうか。鼻づまりになると呼吸に支障が出てきますので、自然と口呼吸になってしまいます。口呼吸は健康にもあまり良いとは言えませんし、 鼻づまり の 解消 にもなりません。
そのうち治ると放置していたら、悪化して手術が必要になることもありますので一度耳鼻咽喉科で診てもらったほうが良いでしょう。
軽くみてはいけない鼻づまりの解消
解消のために原因を特定する
いちばん多い原因は、「アレルギー性鼻炎」です。季節性と通年性のものがあります。
吸い込むつもりはなくとも鼻から異物(カビ類、花粉類、動物のフケ毛、ハウスダストなど)が入ると、鼻の粘膜が過剰反応します。過剰反応した粘膜が毛細血管を拡張して腫れを引き起こします。こうして空気の通り道が塞がれてしまうのです。
そのほか二つめは「外部からの刺激」です。たとえば寒さ、辛さ、薬物、細菌、ウイルス、アレルギー性の物質などの刺激によって鼻がつまるのです。
三つめは「鼻の構造によるもの」です。「鼻中隔弯曲症」の可能性があります。左右の鼻腔を隔てている鼻中隔(壁のようなもの)が曲がっているために、空気の流れが悪くなります。この鼻中隔はお子さんでも70%、大人は90%がある程度曲がっているとされ、特別なことではありません。
四つめは「アデノイド(咽頭扁桃)」です。咽頭扁桃は鼻からの空気の通り道にあり、肥大すると鼻呼吸がつらくなります。
五つめは、「ポリープ(鼻たけ)副鼻腔炎による粘膜の腫れ」です。粘膜の腫れがずっと続いたり繰り返し起こると、粘膜の腫れが元に戻らなくなることがあります。この状態のものをポリープ(鼻たけ)といいます。副鼻腔の入口付近にできやすく、ポリープが空気の流れを滞らせるのです。
六つめは、いわゆる「鼻風邪」です。風邪を引くと鼻の粘膜の抵抗力は低下し、細菌にも感染しやすくなります。ズビズビ長引くと慢性鼻炎や急性副鼻腔炎になることもあります。
解消法あれこれ
効き目や手間暇などを知るために、ぜひ多くの方法を一度お試しになられてはいかがでしょうか。
①温タオルを鼻に当てる。嘘のようですがこれだけで血行が良くなり、スッと通るようになります。温タオルは濡らしたタオルをレンジで温めれば完成です。
②鼻うがい、というと抵抗がある方も多いかもしれません。ですが、慣れれば何もつらく苦しいことはありません。市販の鼻うがい薬もしくは洗面器にぬるま湯とお塩少々を入れて、鼻穴から交互に吸い込みます。片方の鼻穴で吸い込み、もう片方の鼻穴から流れ出れば成功です。
③メントール配合の鼻薬を鼻の下に塗る。④息を止めて頭を上下する。⑥氷をなめる。⑦500mlのペットボトルを脇に挟む。鼻が詰まっている側と反対側の脇に挟みます。
ストレス性の鼻づまり
ストレスがたまると、自律神経が乱れます。自律神経は血流をコントロールしており、リズムが乱れると鼻の粘膜の毛細血管の血流も乱れて鼻づまりが起こります。
ほかにも腰痛や肩こり、頭痛にも悩まされるかもしれません。自律神経を整えるには、ストレスの原因を解消しなければなりません。仕事に行きたくないけれど行かなくてはならないというような解消がむずかしい原因の場合は、ストレス発散法を考えましょう。
一人でカラオケに行って5、6時間歌う、週に1度は我慢せずに好きなものを好きなだけ食べる、お風呂に入浴剤を入れて楽しむ、自宅から行ったことがない方向へ2、3時間散歩してみるなど、何でも良いのです。鼻づまりになるほどのストレスは軽いものではありません。
生きている限り完全にストレスフリーということはおそらく無いでしょうし、適度なストレスは必要です。ストレスと楽しみのバランスをとるように心がけましょう。
まとめ
軽くみてはいけない鼻づまりの解消
解消のために原因を特定する
解消法あれこれ
ストレス性の鼻づまり