物心ついた頃から 鼻づまり 気味の状態で、成長するにつれて 頭痛 も伴うようになった方や社会人になってから徐々に不調をきたすようになってきた方々などそれぞれ事情はあることでしょう。どうしてこうなったのか、からだと対話して快方を模索しましょう。
鼻づまりと頭痛の相関性は?自力で治せるの?
呼吸困難になりかけている?
鼻づまりのつらいところは、周囲の人々に理解してもらいにくいということがあります。「鼻づまりと頭痛がひどいので休みます」とはなかなかいえるものではありません。もう少し説得力をつけるためには知識が必要です。
鼻づまりの多くは「アレルギー性鼻炎」によるものです。鼻が腫れてムズムズするのは、アレルゲンが鼻の粘膜に到達してアレルギー反応が起こるためです。少し腫れ上がるだけでも鼻呼吸はむずかしくなり、口呼吸を余儀なくされます。
口呼吸は健康にあまり良くはないといわれ、睡眠時の口呼吸を防ぐために口を閉じるテープも市販されているくらいです。口は栄養を摂り入れることが主目的であり、空気をするための器官ではありません。
一見、空気をたくさん吸い込めそうですが鼻呼吸の量には及ばないのです。したがって、どんなに頑張って口呼吸に励んだところで脳が酸素不足になり頭痛を発症するのです。
また、鼻の奥に鼻水がたまると三叉神経が刺激されて頭痛につながることもあります。その状態がご自身にとっての日常的な体調になると、気にしても仕方がないと思うようになるかもしれません。
しかし、もしかすると脳や骨の病気のサインである可能性もあります。「子どもの頃からずっとだから」と楽観せずに、一度病院へ行くことを検討してはいかがでしょうか。
頭痛を治す?鼻づまりが先?
頭痛の原因が鼻づまりであれば、鼻づまりが楽になれば頭痛も楽になるはずです。
鼻をいたわる方法は、①鼻をすすらない。人前で鼻をかむのがためらわれる場合、どうしてもすすることになりますが、できる限りやさしくかむようにしましょう。そのとき、片方ずつ少しずつかむと良いです。
勢いをつけると炎症が悪化します。全部かんでスーッとしたいところですが、鼻水はしばらく経てばまた生成されるのでキリがありません。5分おきに鼻をかんでも鼻の入口の皮ふがヒリヒリしたり、鼻の粘膜が傷ついたりするだけです。1時間に1度、左右各2~3回ほどにしておくのが無難です。
②鼻を温める。湿度が高いと鼻の通りが良くなります。加湿器はピンポイントで鼻を温めることはできませんので、蒸しタオルを鼻に当てるとたちまち効果があらわれます。
外ではむずかしいですから、代わりに温かい飲み物を飲むというのもそれなりに効き目があります。また、お風呂では湯船に浸かって血流を促進し1日の酸欠気味による疲れをとりましょう。
③外出時にはマスクを着用する。乾燥は鼻づまりの大敵です。かえって呼吸がしにくくなると敬遠する方もいらっしゃるようですが、昨今のマスクは薄くてよくできています。マスク内で呼吸によって口や鼻の湿度を一定程度保つことができます。
ただの鼻づまりのつもりが…
急性であれ慢性であれ、起きているのがつらいくらいであれば一度は病院へ行くべきです。いちばん可能性のあるのは「蓄膿症」です。鼻づまり、頭痛のほか、口臭、鼻ポリープ、嗅覚障害などがみられる場合は蓄膿症かもしれません。
急性のケースは本人も周囲も心配してただちに病院へ、となりやすいのですが、慢性ですと「家族も皆そんな感じだし…」と診察の機会が遅くなりがちになります。
蓄膿症の治療は抗生物質の服用が一般的です。軽い症状の段階であれば、病院へ行き早速治療開始して1週間ほどで改善することが可能です。
しかし、ある程度症状が進行していると薬では回復せず、内視鏡による外科手術になることもあります。限界まで我慢せずに、気軽に病院へ足を運びましょう。
まとめ
鼻づまりと頭痛の相関性は?自力で治せるの?
呼吸困難になりかけている?
頭痛を治す?鼻づまりが先?
ただの鼻づまりのつもりが…