突然ズキズキと襲ってくる 偏頭痛。暫くは痛さで何もできません。しかし安静にしていたら回復する為、周りの人からは「サボっている」「怠けている」と思われがちです。精神的にもダメージを受け、ストレスになり、ますます症状が悪化する人も増えているようです。
25才以上の3人に1人は頭痛持ちだと言われているこの時代、辛い偏頭痛を短時間で緩和する 対処法 は無いのでしょうか。
突然襲ってくる偏頭痛。イタイ時にはこの対処法を。
対処法1 ゆっくりと休む
偏頭痛は光、匂い、気圧の変化やストレス、自律神経のバランスの崩れなどが原因で起こります。脳内のセロトニンが大量に放出することで血管が収縮し、今度はセロトニンが枯渇すると血管は拡張し、その際に脳内の痛みを感じる三叉神経を刺激してしまいドクンドクンと頭の中の頭の両側や後頭部が痛みます。
ですから安静に横になるのが1番です。どこかを負傷した訳でもなく寝ているだけなので、他人からはこの姿が怠け者にどうしても映ってしまいます。しかし本人にとってはその時のたまらない痛みを和らげたい一心なのです。
対処法2 日光を避ける
偏頭痛は日光の刺激によって起こることがあります。原因は不明ですが、寝不足やストレスが一因と言われています。日光の刺激が引き金となって起こると考えられますので、日陰で休ませたり、アイマスクをしてベッドに寝かせるのがいいです。
また偏頭痛の前兆として目の前が光ってその光が視界いっぱいに広がって目の前が真っ白になる「閃光暗転(せんこうあんてん)」と言う病状がある人もいるので偏頭痛の人は急に明るい場所に出て日光を浴びるのは控えましょう。
対処法3 患部を冷やす
偏頭痛は血管が広がるために起こる痛みなので、すぐに幹部を保冷剤などで冷やして血管の収縮を促します。そうすると早く治まります。また首の後ろに2本の太い筋がありますが、その部分は血管が通る大切な場所ですので、冷たいタオルなどを当てて血管を冷やして収縮させます。
対処法4 カフェイン飲料を飲む
カフェインが痛みを抑えると言われていますので、コーヒーや紅茶、緑茶を飲んでゆっくり休むと良いです。ただ、いくら効果的といっても取りすぎは良くありません。飲み過ぎるとかえって偏頭痛を誘発しかねません。
対処法5 体操してみよう
偏頭痛が、もし片側だけが痛む片頭痛であったなら、試して欲しい体操があります。壁の前に立ち、痛くないほうの手のひらをヒジを伸ばして壁につけます。体重も壁に付けた手の方に乗せます。痛いほうの足を少しだけ浮かして、足首をぐるぐると10回ほど回します。東洋医学では、足首と反対側の手首には関係があるので、痛みが緩和する可能性があります。
対処法6 薬を飲む
実は偏頭痛が起きた際の最も効果的な対処法は、薬の服用です。しかし、これは市販のものではなく、必ず医師から処方されたものに限ります。代表的なものはトリプタン製剤です。これも数社が製造しているので相性が良いものと出会うまで医師と共に試してみることが必要です。
「薬に頼りたくない気持ち」があるかもしれませんが、偏頭痛を改善するには1年以上の長い時間をかけてゆっくりと生活スタイルを変えていく必要があります。医学の進歩したこの時代、自分の体と向き合って取る最善の策です。
このトリプタン製剤は速やかに血管を収縮させ、痛みを感じる三叉神経が脳に痛みを伝えるのをブロックします。トリプタン製剤は痛くなってから服用してすぐ効くので、「今日は大事な仕事だから。」と頭が痛くもないのに前もって頭痛薬を飲んで症状を悪化させる、「薬物乱用頭痛」になるのも防げます。
偏頭痛の人の中には頭痛がすると言って病院に行ったら、「脳の病気ではなくて偏頭痛ですね。」と軽く扱われ、鎮静剤だけもらって帰り、その鎮静剤も効かずに、頭が割れるように痛い。「もう病院には行きたくない。」と市販の頭痛薬を大量に飲んでしまう人がいますが、今は頭痛に真剣に向き合っている医師が大勢います。諦めずに探せば必ず見つかります。
偏頭痛をきちんと改善するためには、毎日の規則正しい生活が大切です。毎日ストレスを溜め込まずに、力を抜き、リラックスする時間を必ず作りましょう。睡眠不足や睡眠過多も偏頭痛を引き起こします。これからの長い人生のために、生活習慣を見つめてみましょう。
まとめ
突然襲ってくる偏頭痛。イタイ時にはこの対処法を。
対処法1 ゆっくりと休む
対処法2 日光を避ける
対処法3 患部を冷やす
対処法4 カフェイン飲料を飲む
対処法5 体操してみよう
対処法6 薬を飲む