膝の痛み はいくつかの原因で起こります。膝の痛みをそのままにしておくと歩くうえで支障が出ることがあります。早めの治療を行うことが悪化させないためにはもっともたいせつです。
また、ぐあいのいいときにストレッチなどの運動を取り入れて、膝がスムーズに動くようにするとよいです。
こうして起こる さまざまな膝の痛み
膝の痛みと変形性膝関節症
歩くときに膝に違和感があったり痛みがあったりすることがあります。とくに中年以降の女性によくみられる症状です。これは変形性膝(しつ)関節症のことが多く、膝に水がたまることがあります。
軽いときには検査をしてもX線などに異常があらわれにくく、それほどはっきりした兆候がみられないことがあります。そのため軽く考えてそのまま放置してしまうことがあります。
しかし進んでくると関節の間隔が通常よりもせまくなります。骨と骨のあいだがほとんどなくなることがあります。そうして骨のかたちが変形することがあります。
変形性膝関節症の運動療法
こうした症状があるときにはなるべく軽症のうちに運動をして、腿の前面の筋肉を中心に筋力をつけることがおすすめです。
なお、こうした運動は必ず医師などの専門家の指導を受けながら行います。そうしないとむしろ状態を悪くしてしまうことがあるので注意が必要です。
運動により筋力を高めることで膝へ過度の負担をやわらげることができます。その運動にはストレッチや楽な姿勢で行える筋力トレーニングが最適です。かためのいすなどに腰をおろして、膝をゆっくりと伸ばす運動を行います。
慣れてきたら少しずつ足にバスタオルを巻くなど、多少の負荷を与えて同じ運動をします。こうしてももの筋力をつけていきます。
軽症のうちにはサポーターを巻くことも効果が期待できます。かならず使用するときには装着の仕方などを含めて指導を受けます。
半月板やじん帯部分で起こる膝の痛み
靭帯や半月板、軟骨の部分などに障害が起こることがあります。これは広い年代においておこることがあります。
なかでも半月板が損傷受けると関節にあたり、膝の曲げ伸ばしがスムーズに行えなくなってしまいます。重症の場合には手術が必要なことがあります。これは子どもにも起こります。もともと生まれつき半月板が大きいことがその理由です。
一方、靭帯が傷ついたときにはとつぜん膝が使えなくなってしまいます。この場合もとの運動などを行えるように靭帯を再建する手術を行うことがあります。
その他の原因で起こる膝の痛み
またひざの関節の内部に痛みが生じるときには、骨の一部が遊離していることがあります。骨のあいだにそうした破片がはさまるととても痛みがひどくなります。水がたまったり、腫れたりすることがあります。
骨の破片の関節内での位置により痛みの程度が変わったり、痛む場所が変わったりします。こうした症状がある場合には遊離した骨を切開して取り出すことがあります。
またなかには大腿骨の側、つまり膝との接続部分の骨が壊死してしまうことがあります。この場合には膝の周囲に痛みが生じます。こうした症状は中年以降の女性に多いとされています。夜に激しく膝が痛むことが特徴です。
骨が壊死するのには時間がかかります。そのあいだに痛みがいったん治まるように感じることもあります。しかし症状は進行しています。そのあいだに重い変形性膝関節症になってしまうことがあります。膝への負担をなるべく軽くすることが必要になります。
適切な時期までにおこなう骨への負担を軽くする手術により、症状を軽減させることができます。
子どもの膝の痛み
子どもが成長がさかんな時期に、膝の周囲が痛いとうったえることがあります。こうした痛みには成長痛があります。
その他には習慣性膝蓋骨脱臼があります。膝蓋骨が脱臼しやすくその脱臼の際に痛みが生じます。
まとめ
こうして起こる さまざまな膝の痛み
膝の痛みと変形性膝関節症
変形性膝関節症の運動療法
半月板やじん帯部分で起こる膝の痛み
その他の原因で起こる膝の痛み