胃が痛むだけでもつらいのに下痢が加わると身体的にも精神的にも大きな負担となってしまいます。胃痛持ちの方にとっては悩みの種ではないでしょうか。少しでも早く 胃痛 と 下痢 へ対処するためにも原因と対処法をしっかりと抑えることが大切です。
痛い!つらい!胃痛と下痢を同時に起こす2つの原因と対処法(前編)
胃痛と下痢を同時に起こす2つの原因
胃痛と下痢が同時に起こる場合に、もっとも多い原因が急性胃腸炎とストレスの2つです。
急性胃腸炎はウィルスや細菌の感染、刺激物の摂取、暴飲暴食、薬の副作用、ストレスなどによっておこる病気です。
特にウィルスや細菌の感染によって引き起こされる急性胃腸炎の場合、胃痛や下痢だけでなく、嘔吐や発熱などの症状も伴い、脱水症状を引き起こす可能性もあります。
これは原因となっているウィルスや細菌を速やかに排除しようとする体の防衛本能が原因でおこる症状です。
ウィルスや細菌以外の原因でおこる急性胃腸炎の場合、なんらかの原因によって胃粘膜の炎症や損傷、胃の活動の低下などによる消化機能の衰えによっておこります。
この場合、胃がダメージを受け、正常に働かないため内容物がしっかりと消化されず、腸へと届けられ腸が消化や吸収をできなくなり、下痢を引き起こします。
胃痛と下痢を同時に引き起こすもう一つの原因はストレスです。人はストレスを感じると自律神経が刺激されます。この時に胃腸の動きが活発になり、胃酸の分泌量が増え、胃粘膜へダメージを与えます。
さらに、ストレスを受け続けることで体の免疫力の低下なども引き起こし、細菌やウィルスなどに感染しやすくなってしまいます。
その結果、急性胃腸炎や胃炎といった症状を引き起こしやすい状態になり、胃痛と下痢を同時に引き起こしやすい体質になってしまうのです。
胃痛と下痢が同時に起こった時の対処法
急性胃腸炎やストレスが原因の胃痛や下痢の場合、まず大切なことは胃を休ませ正常な状態に整えることが大切です。胃を休ませるためには、半日~1日ほど食事をとらないようにしましょう。
ただし、下痢は体の水分を奪います。そのため、脱水症状の予防のためにもこまめに水分をとるようにしましょう。
ただ、この時に注意したいのが冷たい飲み物やコーヒー、お茶、炭酸飲料などは胃へ刺激を与えるため避け、できる限り常温の水で水分を補給するようにしてください。
胃を休ませた後は胃が空っぽの状態です。胃が空っぽの状態で、刺激物や味の濃いものや脂の多いものを摂取するとせっかく休めた胃がまた急激に活動し、胃痛や下痢を再発する可能性があります。
胃を休めたあとはなるべく消化に良いお粥やうどん、野菜スープなどで様子をみるようにしてください。通常であれば2~3日程度で痛みが治まる場合がほとんどです。
また、前日にの飲みすぎや食べ過ぎが原因で胃痛や下痢がおこっているなどの原因がはっきりとわかっている場合は市販の胃腸薬を使用することも効果的です。
ただし、嘔吐や発熱を伴っている場合や安静にしていても症状が改善されない場合はウィルスや細菌による急性胃腸炎やそのほかの病気の可能性がありますので、速やかに病院で診察を受け、適切な治療をうけるようにしてください。
また、ストレスが原因でおこる胃痛と下痢の場合、胃を休めていても自律神経を乱しているストレスの元を改善しなければ意味がありません。
しかし、ストレスの原因を改善するというのはなかなか難しいものです。ストレスの原因を今すぐ改善できない場合は、なるべくリラックスできる時間を作り、気分転換をし、なるべくストレスをためないことが大切です。
まとめ
痛い!つらい!胃痛と下痢を同時に起こす2つの原因と対処法(前編)
胃痛と下痢を同時に起こす2つの原因
胃痛と下痢が同時に起こった時の対処法