胃痛 のせいで一日中パフォーマンスが下がり気味でお悩みの方はいらっしゃいませんか。胃のはたらき方は人それぞれですが、 食事 の内容を見直すだけでいくらかの効果が期待できます。自分は生まれつき胃腸が弱いから、などと思い込まずにチャレンジしてみましょう。
胃痛の改善は薬より食事から!!
胃痛は生活習慣と表裏一体
確かに、元々胃が弱くて消化力が弱い方もいらっしゃいます。ほとんど同じ生活をして体格や体力も変わらないのに、胃腸の強さが異なるのは珍しいことではありません。空腹が心地よいと感じる方と、もう動けないとストレスを感じる方では内臓のはたらきも異なります。
暴飲暴食後に胃痛や胸焼けに襲われるケースは、内臓が正常に機能している証とも捉えることができます。胃痛がよくあるという方は、食べすぎ、飲みすぎのほかにストレスが多いのかもしれません。
ストレスというのは食べすぎによる内臓ストレスのほかにも、日頃の疲れ、睡眠不足、人間関係の悩みなどさまざまです。
適度なストレスは必要ですが、その人にとって限度を越えそうな状態にまで追い込まれると自律神経に影響が出てきて、胃液が過多となり胃がキリキリとし始めます。
いつもお元気そうな方は、これらのストレスへの対処が上手いのか、天性の前向きな性格が功を奏しているのかもしれません。
ストレスを感じると無性に甘いものやお酒を飲みたくなることがありますが、そこでグッとガマンして胃腸にやさしいおうどんやホットミルクなどで済ませられると翌朝の胃の調子に差が出ます。
胃をいたわる主人になる
胃にやさしい食事とは、食べるものと食べ方に気をつけることが基本です。お昼にトンカツを食べて夜に天ぷら、夜食にアイスクリームなどは論外です。
胃痛のストレスでかえって無理をしてでも美味しいものをたくさん食べたい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、油っこくないものをよく噛んでいつもの2~3倍の時間をかけていただくのが理想です。
柔らかいもののほうが良いイメージがありますが、風邪などをひいているのでなければ、少々固いものでもよく噛むことがストレス発散にもなります。「よく噛む」の基準ですが、最低20回は頑張りましょう。60回噛めればなお良いです。
薄味の野菜の煮物やお粥を味わって食べると心も穏やかになります。ジャンキーなものが食べたくなったという方は、食べ物というよりも添加物や香辛料の依存性の可能性もあります。
たとえば、お肉を食べるにしても脂肪の少ない部位にする、塩分や糖分を控えるなど胃痛になる前々からのいたわりが欠かせません。また、極端に熱いものや冷たいものも胃腸や食道にダメージを与えます。
毎日精進料理を食べろというのではありません。お菓子を食べるのは夕方までにして夜は果物やヨーグルトを食べて休むなど工夫してみましょう。明らかな食べすぎ、不摂生を見直せば良いのです。胃痛が改善すれば、心のストレスにも強くなります。
のんびり他の方法も試してみる
あれもこれもと気を張っては、疲れて本末転倒です。食事療法は自信がないという方は、市販薬を試してみるのも良いでしょう。胃酸分泌抑制剤では「ガスター10」が有名です。大衆薬ですが、薬剤師さんのいる薬局で相談してから購入したほうが安全です。
ただし薬の効果は一時的なもので、長期間服用すると徐々に効果は薄れてきます。いつかは薬を卒業して、自分で胃酸の分泌をある程度コントロールできるようにならないといけません。
自分なりに努力はしてみたけれども、どうにも治らないというときは病院へ行きましょう。「ストレス性の胃腸炎ですね」といわれて帰されてしまうかもしれませんが、もしかしたらほかの病気が少しずつ進行している可能性もあります。
食事とは本来、楽しみながら必要な栄養素を摂取する時間です。ストレス発散に食べまくる時間ではありません。
ある日を境に胃痛に悩まされるようになったら、からだが「今ならまだ間に合う」と生活の改善を要求してくれているのだと受け止めてすぐに行動に移すべきです。
まとめ
胃痛の改善は薬より食事から!!
胃痛は生活習慣と表裏一体
胃をいたわる主人になる
のんびり他の方法も試してみる