皆さんのなかにはからだのどこが悪いということではないのだけれども、年中体調が芳しくない、なんとなくやるせない気分であるという方も多いことでしょう。
病院へ行ってみたら「自律神経失調症」と診断され薬を処方されたものの、治る気配がないという方は薬以外の治し方にも目を向けてみると希望がみえるかもしれません。
ご自身に合った 治し方 をみつけて 自律神経失調症 を改善しましょう。
自律神経失調症の根本的な治し方とは?
ストレスを自覚することから
薬を飲んでもストレスが減るわけではありませんので、原因とじっくり向き合う時間をつくりましょう。「そんな時間はない」という方は、治るものも治りません。適度なストレスは抵抗力を鍛えるために必要ですが、過度のストレスはときに生命を脅かします。
同じ出来事に対して大きなストレスを感じる方とそれほどでもない方の違いは、性格によって差がつきます。特に仕事をしているといろいろなことが起こりますが、その度に底なしに落ち込んで生真面目に反省していては身が持ちません。
良い意味での「開き直り」は大切です。そしてストレス解消に夜遅くまで暴飲暴食し睡眠時間が短縮されることも、自律神経のバランス崩壊に拍車をかけます。
食べて飲んで忘れようとすることも100%悪いわけではないですが、ノートにストレスの原因を思いつく限り書き出してみるとスッキリします。ひとに話したりメールをしたりするよりも、書くという行為によって冷静になれるのです。
世渡り上手になる
主に人間関係によるストレスではなく、環境的・物理的なストレスも自律神経を乱します。例えば気圧や気温の変化、冷暖房の設定が極端すぎる、暑い(暖かい)所と寒い(涼しい)ところを行き来することも自覚していなくとも大きなストレスです。
気候を変えることは不可能ですし、職場のエアコン設定を自由自在にできる方は少ないでしょうから、ご自身で工夫するしかありません。寒ければ羽織るものを、暑ければ冷却シートなどを持参してできる限り快適に過ごすのです。
また人ごみや空気汚染、騒音や照明によるストレスがアレルギーとしてあらわれて生活や人生に支障をきたすケースもみられますが、そうではない方は夜寝る前に静かに過ごすと神経が落ち着きを取り戻します。
寝る前にドラマを観るのが楽しみという方もいらっしゃるでしょうが、録画して休日の昼間に観ることにしてテレビやパソコンなどの強い光を浴びずに照明を控えた部屋で瞑想するのがおすすめです。休日の外出を減らして、ご自宅で静かに過ごすのも神経が休まります。
専門家のアドバイスを受けたいという方は、カウンセリングを検討しても良いでしょう。心療内科、こころの内科、精神科などさまざまありますが入りやすそうなところを試しに訪れて「思っていたのと違うな」と感じたらよそに移るなり、ほかの方法を試すなり気楽に過ごすことがいちばんです。
合わない先生のところにストレスを感じながら通う必要はありません。
薬の信頼度
薬を飲まないと治療している気分になれないという方は、少しずつ服薬してみましょう。自律神経失調症の症状には、頭痛、不眠、腹痛、胃もたれ、腰痛など患者さんによって身体的な不調がみられます。その場合は、それぞれ頭痛薬、睡眠導入剤、胃腸薬、消炎鎮痛剤などを服薬します。
体質や体調によってはかえって症状が悪化するかもしれませんが、通常はそれなりに効き目があります。しかし長期間に渡って飲み続けていると、薬に対する耐性ができてしまい徐々に効き目が薄れます。
しかも自律神経失調症そのものが治る日は訪れません。それは抗うつ剤や漢方薬も同様です。したがって薬はあくまで補助的なパートナーであって、主役はご自身であるという姿勢を持ちましょう。
耳だこができるくらい聞き飽きているかもしれませんが、規則正しい生活を送って前向きに過ごすことがいちばんの特効薬です。自律神経失調症は楽しみな趣味を持ち、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠時間と余暇があれば、必ず治ります。
まとめ
自律神経失調症の根本的な治し方とは?
ストレスを自覚することから
世渡り上手になる
薬の信頼度