お腹が痛かったり緩かったりが3日以上続き、気になってストレスになるようであれば、 過敏性腸症候群 の疑いがあります。この症状はまじめに病院へ通えば治るというものではありません。生活や人生を振り返る良い機会と捉えて、ご自身に合った 治し方 を検討してみましょう。
過敏性腸症候群の効果的な治し方
原因は十人十色
お仕事や試験などの緊張により、一時的に腹痛がしたり頭痛がすることはどなたもご経験があるかと思います。一時的ではなく、慢性的なものになると原因も慢性的である可能性が高いです。
継続的な精神的ストレス、不規則で不健康な生活を続けているとおからだが悲鳴を上げるのにそう時間はかかりません。ですが、一度過敏性腸症候群を発症すると治るのに時間が必要になります。体調の改善を実感できるまで数ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。
原因を少しずつ軽減し、気長に根を詰めずに治療を途中で投げ出さないことが大切です。内臓の写真を目にしたことはありますか。健康な方と不健康な方では一目瞭然の差があります。
腸管も例外ではありませんので、規則正しい食事や食物繊維の摂取で労わり、症状によっては薬の服用も助けとなります。
薬物による治療
お薬は、あくまで補助的なものに過ぎません。薬に100%身を預けるような依存性気味な心構えでは治るものも治りません。
軽度の場合は、腸のはたらきを整える消化管機能調整剤や整腸剤で治療していきます。下痢の症状が強いときは下痢止め、便秘が続く場合は便をやわらかくする薬や下剤を使用します。
これらの薬は万人向けではありません。体調や体質によっても異なりますし、特に持病や日常的に服用している薬がある方はお薬手帳を持ってまず病院へ足を運び、医師の判断を仰ぎましょう。
薬を服用しても症状が緩和されない場合は、極度の運動不足やストレスの蓄積が考えられます。
薬を飲んでいればそのうちきっと良くなるはず、と楽観せずにどのようにつらいのか本当にわかるのはご自身だけなのですから、運動を試みたりカラオケに行って腹筋を動かしてみたり、お笑いのDVDを観て笑ってリフレッシュするなどの工夫が不可欠です。
また、近年「セロトニン受容体拮抗薬」という新しい薬が男性の下痢型の過敏性腸症候群の治療に使われるようになりました。下痢を起こすセロトニンというホルモンのはたらきを抑えるのです。
整腸剤や便を硬くする薬などが効かない重症な患者さんにも効果が期待できます。ただし、現在のところ女性に対して使用することはできません。
予防法
おからだへの直接的なストレスの典型例は、おタバコ、アルコール、暴飲暴食です。この3大悪を少し控えるだけでも体調が全く違ってくるかと思われます。
食べ物は、カフェインや乳製品などは人によっては下痢や便秘を引き起こします。チョコレートやコーヒー、紅茶、緑茶が毎日欠かせないという方は多いかと思いますが、食べ過ぎはストレス発散どころか逆効果です。
牛乳、チーズ、ヨーグルトなども同様です。お風呂上がりに冷たい牛乳を一気飲みする習慣などは今日から改めたほうが良いでしょう。せっかく温まった体内を冷やしては本末転倒です。
お野菜や果物を積極的に摂る食事を楽しめるようになった頃には、だいぶ改善されていることでしょう。
精神的なストレスに強くなるには、多少無理やりでも運動をするのがいちばんです。からだを動かすと血の巡りが良くなり、プラス思考になれるはずです。
特に、深呼吸をする習慣をつけると良いです。目を閉じて、からだの隅々まで酸素が行き渡ることをイメージしながらゆっくり10回ほど行うのを1日3回くらい試してみてください。緊張がほぐれると思います。
まとめ
過敏性腸症候群の効果的な治し方
原因は十人十色
薬物による治療
予防法