肩こりに悩まされる人が多い現代においては、年齢に関係なく突然 肩が痛い 症状に襲われてしまうケースも増えています。肩こりだと思った症状が実は別の原因が関係していることもありますので、肩への違和感を覚えるなら、まずは一読ください。
肩こりだけじゃない!肩が痛い原因と対処法について
肩の痛みは誰にでも起こりやすい!
スポーツにより肩周辺の筋肉を痛めてしまう、重いものを持ったために起こる肩へ負担、起床後に感じる肩が痛い症状は、日常あらゆる場面に原因と肩が痛いことを感じさせる要因が隠されているといえます。
肩が痛むのにはいくつかの理由が考えられます。まずひとつは、肩周りにある筋肉や関節の構造が非常に複雑なつくりをしていることがあげられます。
例えば腕をあげる動作をとる際には、本来90度しか上がらない腕関節をサポートするために、肩甲骨を60度程度傾ける動作も必要になります。肩甲骨を少し傾けつつ、腕や肩周りの筋肉や靭帯が連動することで初めて腕をあげることができます。
このように肩を動かす際に複雑な作りとなっている肩は、特に痛みや違和感を覚えやすい部分でもあることがお分かりいただけたかと思います。特に肩が痛い症状が継続しやすい「肩こり」については、国民病とも言われており、生活習慣の改善が必要な人も多いです。
肩こりは日本独自の国民病!?
日本語の肩こりを外国語に翻訳しようしても、中々伝わらないことをご存知でしょうか?実は外国では「肩こり」という言葉自体存在しません。特に日本と同じアジア系に属する韓国や中国でも肩こりに悩まされる人は非常に少ないことが分かっています。
なぜ日本人はそれほど肩こりに悩まされやすいのでしょうか?
かの有名な夏目漱石が書き上げた「門」という作品が肩こりの存在を広めたきっかけという話は有名ではないかと思います。
文中に直接「肩こり」という言葉は使われていないのですが、「指で圧してみると、頸と肩の継目の少し背中へ寄った局部が、石のように凝っていた。」という表現からわかるように、肩こりそのものの痛みをじかに感じれるほどの表現は、その後肩周辺の痛み=「肩の凝り」=「肩こり」という形で日本国民に浸透していったことが予測できます。
肩こり以外で肩が痛い場合は、肩関節が関係していることも!?
「四十肩」・「五十肩」に代表される肩が痛いは、これまでですと加齢により40代、50代にはいると肩にある関節の動きが鈍くなり、突然腕が上げられなくなるといった症状が特徴でした。
しかし、最近では20代、30代でも肩の関節が炎症を起こし、とつぜん肩が痛い、肩に激痛が走るといった症状に悩まされるケースも増えています。
肩が痛いという症状の原因が思い当たらず、寝てもさめても肩が痛い、肩に痛みだけでなくこわばりもあるという人なら、肩こりよりも肩関節の炎症と疑うこともありです。
肩関節の炎症とはずばり「四十肩」・「五十肩」に当てはまる症状が特徴となっており、肩が痛いレベルによっては急性期、慢性期に分かれており対応も異なってきますので、まずは整形外科の受診をおすすめします。
肩こり以外に考えられる疾患
肩こり以外で肩が痛い症状を感じる疾患をご紹介します。単なる肩こりだと安易にマッサージやシップのみで対応していると、後々取り返しのつかない状態が起こってしまうかもしれません。
もしも以下のような症状に当てはまる場合は、早めに整形外科などに相談してみて欲しいと思います。
肩腱板断裂
肩にある筋肉と骨を連携させている「腱」は、肩を動かす動作に欠かせません。しかし、筋肉とは異なり、柔軟な対応が難しいため、激しく腕を動かしていると、腱の一部が断裂してしまうこともあります。
「肩腱板断裂」の場合は、一度に激しい痛みを感じるわけではなく、スポーツをしているときや夜間に特に痛みを感じる人が多いです。
原因は、激しいスポーツや重いものを持ち運びする、加齢により肩へ付加がかかる動作を取ることが関係しています。
肩こりや四十肩とは違う「肩腱板断裂」は、まずは安静にしながら回復を促す方法が一般的です。
石灰沈着性肩関節周囲炎
夜中に突然強烈な痛みを感じることが始まりとなる「石灰沈着性肩関節周囲炎」は、肩が痛いことで眠れないほどの痛みが特徴となっています。
40代から50代の女性に多く発症するのですが、主な原因としては、肩腱板内にリン酸カルシウムが付着してしまうことだと考えられており、突然急激な痛みを感じる急性型の他にも、肩を動かすときに何となく肩が痛いという亜急性形、運動時のみに肩が痛いと感じる慢性型の3種類があります。
肩こりとは違い、肩が痛い症状を感じ取ったなら、自己判断せずまずは専門医での相談が重要です。
肩が痛い辛い症状を予防するなら
頻繁に肩が痛いという症状を感じるなら、まずは現在の生活習慣の見直しが必要です。今は国民病でもある肩こり以外にも肩が痛いことで発見される症状があることを頭の片隅に置きつつも、まずは普段の生活では中々使わない肩をこまめに動かす意識が大切です。
肩関節はどうしても加齢により可動域が狭くなってしまいますので、普段からストレッチをこまめに実践する、座りっぱなしの人なら、こまめに肩周辺を動かす工夫をすれば、突然肩が痛みその後通院が必要になるという事態を免れます。
まとめ
肩こりだけじゃない!肩が痛い原因と対処法について
肩の痛みは誰にでも起こりやすい!
肩こりは日本独自の国民病!?
肩こり以外で肩が痛い場合は、肩関節が関係していることも!?
肩こり以外に考えられる疾患
肩が痛い辛い症状を予防するなら