姿勢が悪いと肩がこる、一般的によく知られている話です。特に猫背は“内巻き肩”という肩関節や肩甲骨のズレを引き起こし、筋肉が縮こまることによる肩こりを誘発します。
正しい姿勢を知り、猫背を直して 肩こり を 改善 しましょう。
あなたの姿勢は大丈夫?猫背を直して肩こりを改善!
猫背による影響
猫のように背中を丸めた姿勢をとっていることからその名がつけられたのが“猫背”です。
電車に乗ると、座ってスマートフォンを触っている人を多く見かけるように、スマートフォンやパソコンの普及に伴い、この猫背の人は現代人には非常に多いとされています。
スマートフォンの操作など下を向く動きを繰り返していると猫背になっていくように、姿勢が悪い状態というのは骨や関節が本来の位置関係からズレてしまっている状態となります。
骨や関節の位置がズレてしまうと筋肉が正常よりも伸ばされてしまったり、縮こまったりして肩こりの原因となります。
猫背と内巻き肩
猫背による骨や関節の位置関係のズレは、肩が内側に入ってしまう“内巻き肩”と呼ばれる状態を引き起こします。内巻き肩は猫背だけが原因でなく、横を向いて寝ることが多い人にも起こりやすいとされています。
この内巻き肩は肩が前内方に巻き込まれ、横から身体を見ると、肩が通常よりも明らかに前方に偏位します。この時、肩甲骨は外側に引っ張られ、肩甲骨に付着する筋肉が伸ばされたり、縮まったりしてしまいます。これによって筋肉のこりである肩こりが起こるのです。
実際に、自分が内巻き肩になっていないか確認するには、まず鏡の前に立って全身の力を抜きます。力を抜いて楽な姿勢をとった時、通常であれば腕は身体の外側に垂れ、手の甲が身体の外側を向き、親指が前を向きます。
しかし、内巻き肩になってしまっている人は腕が身体の正面に垂れてくる、もしくは鏡で手の甲が確認できてしまいます。
鏡を見て、内巻き肩になっている人は少し胸を張ってみましょう。胸を張ると、肩が広がり、腕が外側に垂れて、手の甲は外側を向くようになると思います。その状態が、内巻き肩のない自然な状態です。
おそらく胸を張った姿勢を長時間維持するのは、非常につらいと思います。それは長年の猫背や内巻き肩によって周りの筋肉が縮んだ状態で硬くなってしまっているのが原因です。縮こまった筋肉を緩めて、猫背や内巻き肩を改善しましょう。
猫背、内巻き肩の改善方法
縮こまった肩の筋肉を伸ばすにはストレッチが最適です。猫背、内巻き肩に適した、ストレッチ方法をいくつかご紹介します。
ストレッチ方法1
場所は部屋の角の部分やドアの間口を利用します。部屋の角などに立って、腕を外側から上へと挙げていきます。肘が肩より高くなったところで肘から先を部屋の角などにひっかけます。
その状態で身体を前に倒すと、胸の筋肉に突っ張り感を感じるかと思います。片側の筋肉をしっかり伸ばしたら、もう反対側もしっかりとストレッチしておきましょう。
ストレッチ方法2
次は、壁の正面に立ちましょう。手をまっすぐ前に伸ばして、壁に手のひらをつけます。この時、手は肩幅くらいに拡げ、両方の指先が向かい合うように内側を向けます。この腕をまっすぐ伸ばした姿勢から、身体を前方に倒して肘を曲げてきます。
胸が壁に付くくらいに近づけ、肘が肩より後ろにくるようにします。胸の前や肩甲骨の周囲の動きが少しずつ良くなっていくのが分かると思います。
ストレッチ方法3
最後は、両手の平で後頭部を包むように触りましょう。この時、両肘が身体の外側にくるようにします。手のひらは後頭部を抑えたまま、肘を前・後ろに交互に動かしていきます。これも繰り返していくことで、徐々に肩甲骨の動きが良くなっていきます。
猫背や内巻き肩は筋肉が縮こまる原因となり、肩こりを引き起こします。この縮こまった筋肉をほぐしてあげるだけでも肩こりを大きく改善することができます。
まとめ
あなたの姿勢は大丈夫?猫背を直して肩こりを改善!
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猫背と内巻き肩
猫背、内巻き肩の改善方法