現代人の多くが抱えている問題である 肩こり 、その原因は 枕 にあるかもしれません。硬さや高さの合っていない枕を使うことは肩こりの誘発や不眠につながります。
毎晩の就寝のお供である枕を見直して、肩こりのない快適な睡眠をとりましょう。
肩こりの原因は枕にあった?正しい枕の選び方
枕が肩こりを引き起こす?
肩こりを引き起こす枕には様々な特徴がありますが、共通しているのは“その人に枕が合っていない”ということです。枕には睡眠中の頭と首を支える役割があります。その枕が合っていないと、代わりに頭を支えようと首や肩の筋肉が働きます。
合わない枕を使うということは、毎晩、気がつかないうちに筋肉を使っているということですから、当然首や肩の筋肉は凝り固まってしまいます。また、合わない枕は首や肩の筋肉を使うことや寝返りが頻繁になることから、眠りが浅くなりやすいです。これも疲れがとれにくくなり、肩こりを引き起こす原因となります。
枕の特徴
枕にはその柔らかさや硬さなどのいくつかの特徴があります。例えば、柔らかい枕は徐々に頭が深く沈み込んでしまい、寝始めた時よりも枕の高さが低くなってしまいます。これによって顎があがる不自然な姿勢になってしまったり、寝返りをうつ時に負担が大きくなってしまったりします。
反対に硬すぎる枕は、頭との接触面積が狭くなりやすく、後頭部との接触のみで支えることになりやすいです。接触面積が狭くなるということは、それだけ安定性を欠いてしまいますので、首から肩にかけての筋肉が緊張してしまいます。
低すぎる枕も柔らかい枕と同様に顎が上がってしまう姿勢になりやすいです。これは常時、上を向いているような状態ですから、当然首にも負担がかかってしまいます。また、高すぎる枕は反対に常時下を向いた状態になってしまいます。
首の後ろがストレッチされて気持ちいい感じがするかもしれませんが、一晩中はやはり負担が大きいです。また、顎を引きすぎる姿勢になることで、気道が狭まり、いびきの原因となることもあります。
適切な枕の選び方
適切な枕とは、頭から首、首から上半身が自然な位置関係にあり、首や肩に余計な力が入らないように安定させてくれる枕です。頭から首、首から上半身の自然な位置関係、というのは立っている時や座っている時、力を抜いて一番楽にしている時の位置関係のことです。
パートナーや友人など、他の人が楽に座っている時の姿勢を横から見てみて下さい。肩から前上方に向かってナナメに首が伸び、後頭部が少し後ろに出ているかと思います。この自然な姿勢の時の首のカーブを寝ている時にも支えてあげる必要があるのです。
この首のカーブの部分はだいたい2.5~5cmとされていますが、この高さには個人差があります。性別や体格によっても異なりますし、それ以上に普段の影響もあります。自分で鏡で確認することはできませんが、誰かに横から見てもらったり、写真を撮ってみたりして、自分の首のカーブの深さを確かめましょう。
自宅で使用している枕が低い場合には、枕の下にタオルを敷くことなどで、高さを調整することができます。
横向きになって寝る場合
横向きに寝る場合の高さの合わせ方は簡単です。自分の顔の中心線と身体の中心線が一直線になるように高さを調整します。枕の高さが合っていないと、首が上向きから下向き、どちらかに傾きますので、それだけ片側にだけ負担がかかっているということになります。
枕選びのチェックポイント
枕の高さを合わせたら、実際に寝てみましょう。枕を調整するときのポイントとしては以下のようなポイントが挙げられます。
- 頭と首は安定しているか
- 自然に力を抜くことができているか
- 寝返りを無理なくうつことができるか
- 自分にとって、寝やすい感覚があるか
理論上は最適な枕の高さに調整していても、実際に寝てみると、あまりいい感覚がしない、ということもあります。それは今までの習慣によるものなど原因は様々です。新しい枕で寝ているうちに、その枕に慣れてくる場合もありますし、そうでない場合もあります。
例え、最適な枕の高さであっても、自分が寝にくいと感じてしまうようであればそれがストレスになってしまいます。ストレスは肩こりの原因にもなりますし、なにより寝にくいと感じるということは不眠につながります。上記のポイントを参考にしながら、自分にフィットした枕を探しましょう。
まとめ
肩こりの原因は枕にあった?正しい枕の選び方
枕が肩こりを引き起こす?
枕の特徴
適切な枕の選び方
横向きになって寝る場合
枕選びのチェックポイント