肩こりは時として日常生活を困難にするほどの激しい苦痛を伴います。重要な会議や試験の際には、薬の力を借りて一時的に痛みを緩和させるという選択肢もあります。
ロキソニン は、比較的強い鎮痛作用がありますので 肩こり への効果も期待できます。
急性の肩こりの激しい痛みを緩和するロキソニン
ロキソニンとは
ロキソニンとは、第一三共ヘルスケアから発売されている解熱や痛み止め(鎮痛)に作用のある飲み薬です。有効成分は、ロキソプロフェンナトリウム水和物です。
ロキソニンはプロドラッグ製剤
薬の有効成分というものは、吸収され患部に作用するまでの間に消化器官系を傷付ける恐れのある成分もありますが、ロキソニンに関しては胃や腸を刺激しないよう体内に取り込まれます。
体内に取り込まれた後に構造が変化し、当該の作用を発揮するという仕組みですので胃や腸を荒らすことを防ぎます。このような製剤をPROドラッグ製剤と言います。
ロキソニンは吸収されるまでは刺激がなく吸収されてから活性化をするということです。
ロキソニンの価格と用法用量
ロキソニンのメーカー希望小売価格は1ケース(12錠入り)の場合、648円(税別)となります。ほぼ同じ価格でエスエス製薬のイブA錠は60錠、ライオンのバファリンは40錠ですので、痛み止めの薬の中では安価なものではありません。ですが、作用としては優れているものです。
薬の服用量は成人の場合、一回につき1錠、1日に2回までの服用が可能ですが、必ず4時間以上の時間をあけ服用するようにしてください。
また薬事的な解釈を用いた場合の「成人」は15歳以上となります。成人以下の子供はロキソニンの服用はできません。
ロキソニンの使い方の注意
ロキソニンを服用しても痛みが続くようであれば、医師の診察を受けることをおススメします。ロキソニンは、短期的な頭痛や生理痛などを対象とした薬です。肩こりに対してロキソニンを服用する場合も、一時的な対処療法にすぎません。
肩こり痛にロキソニンが効くしくみ
ロキソニンが痛みを抑える仕組みは、プロスタグランジン生成抑制作用によるものです。プロスタグランジンは細胞が損傷を受けた際に細胞膜のリン脂質がアラギドン酸に変化し、シクロオキシゲナーゼと反応することにより生成されます。
プロスタグランジンによる腫れや痛み発熱を炎症と呼びます。ロキソニンはシクロオキシゲナーゼに作用し、アラギドン酸がプロスタグランジンとなるのを妨げます。
もちろんプロスタグランジンの働きは重要な体の防御作用の一つでもありますが、肩こりのようにプロスタグランジンによる腫れは苦痛となりますので、ロキソニンをはじめとする痛み止めの需要が高くなるという現状があるようです。
まとめ
急性の肩こりの激しい痛みを緩和するロキソニン
ロキソニンとは
ロキソニンはプロドラッグ製剤
ロキソニンの価格と用法用量
ロキソニンの使い方の注意
肩こり痛にロキソニンが効くしくみ