栄養学の面から過不足なく健康な食事を摂ることは、肩こりの症状を治すきっかけとなります。
そのためには不足している栄養をサプリメントにより摂取する方法、またサプリメントに含まれる栄養素と食事の栄養素との共通点を把握し普段の食事に生かすことにより、より効果的に不足しがちな栄養を摂ることができます。
今回は、 肩こり に効く サプリ をご紹介します。
肩こりに効果のあるサプリと、食事のアプローチ
釣藤散と、柑橘の皮やショウガを活用する
武田薬品工業の、第二種医薬品、ストレージZKは、「釣藤散」という肩こりに効果のある漢方が使われています。釣藤散には、石膏、チョウトウコウ、バクモンドウといった漢方が含まれるほか、ミカンの皮である陳皮や、料理によく使うショウガも含まれています。
ミカンはあまり馴染みがないかもしれませんが、ユズやレモンの皮は料理にはよく使います。また、ショウガはスーパーでも手に入りやすく冷蔵庫に常備している場合も多いと思います。ですので漢方を食生活へ取り入れることは、それほど難しいことではありません。
桂枝ブクリョウ丸とシナモン
慢性的な肩こりはあるが体力に自信のある方は、桂枝ブクリョウ丸という漢方がおススメです。ツムラから販売されていますが、主成分の一つである桂皮は西洋名はシナモンですので普段からシナモンをお茶に入れたり、甘いものにかけることにより摂ることができます。
血流を促進するビタミンEのサプリ
ビタミンEは、活性酸素による損傷から細胞を守ってくれる抗酸化物質です。また、末しょう神経障害にも効果が認められている栄養です。
ゴマなどの種子類や一部の植物性油脂、そして野菜などにビタミンEは多く含まれています。毎日の食事からビタミンEを摂取することが難しい場合、サプリメントから補給するという手段も有効な方法でしょう。
糖代謝に関わるビタミンB不足も、肩こりの大敵
ビタミンB1は炭水化物を分解し、グリコーゲンやブドウ糖のようなエネルギー源に変換する解糖系に関わる栄養素です。
ビタミンB類が不足すると、解糖能が低下することが知られています。解糖能が低下すると、疲労物質である乳酸や乳酸が血中のたんぱく質と結合してできた乳酸たんぱくが、体内に多く存在するようになります。これらの物質が疲労感を与えることにより肩こりが悪化します。
また、解糖能は精力や行動の動機付けの高さにも関わります。運動をしたくないことにより、さらに肩こりが悪化するという可能性も考えられます。
ビタミンB類は、獣や鳥の肉、魚、豆類など、たんぱく質を多く含む食品に含まれています。ですので普段からこれらの食品を積極的に摂りいれると良いでしょう。
疾病の関係や宗教上の理由で摂取できない場合はサプリメントを活用するという方法もあります。
そのほかに、肩こりに効果のあるサプリ
イチョウ葉は、神経伝達物資の働きを正常化することから脳の機能を向上させる作用があります。アルツハイマーや痴呆症の治療にも用いられますが、血管障害や抗炎症作用にも効果がありますので肩こり対策としても有効です。
イチョウ葉はエキスや錠剤として発売されているほか、お茶としても販売されています。
その他、抹消血管障害に効果を発揮するものとして高麗ニンジンが挙げられます。サプリメントもありますが、サムゲタンのように料理として摂取することもできます。
まとめ
肩こりに効果のあるサプリと、食事のアプローチ
釣藤散と、柑橘の皮やショウガを活用する
桂枝ブクリョウ丸とシナモン
血流を促進するビタミンEのサプリ
糖代謝に関わるビタミンB不足も、肩こりの大敵
そのほかに、肩こりに効果のあるサプリ