指の第二関節あたりから手首にかけて痛みがつづくことがあります。 腱鞘炎 です。とくに狭窄性腱鞘炎は指の使い過ぎが 原因 です。
現代人は指を使うさまざまな機器を使い、指を酷使している人が多くいます。仕事で使うこともあるので無理をして腱鞘炎が起こりやすい状況にあります。
こんな動きが指に悪い|腱鞘炎の原因
腱鞘炎の起こる場所
指は複雑でこまやかな動きができます。この動きをささえているのが関節です。関節は指の複雑な動きを整える場所です。骨と骨のあいだに関節があり腱でむすばれています。
関節の部分をおおっているのが腱鞘です。腱鞘はさやのように関節をおおうだけでなく、曲げ伸ばしに対応しつつ、関節部分が勝手な向きにうごかないようにささえて保持する役目があります。腱鞘のおかげで指はなめらかなうごきをおこなえます。
指を使い過ぎていませんか
ところが指を使いすぎますと腱鞘を酷使することになります。その結果この部分を含めて周囲に炎症が起こりやすくなります。炎症のために関節がなめらかに腱鞘のなかを動けなくなります。
腱鞘炎が進むと
炎症が進んでしまうと関節の動きがますます悪くなり、関節を伸ばすことができなくなります。しばらくすると関節を曲げるとひっかかり、ばねのようにおくれて指がまっすぐにのびるバネ指の状態におちいってしまうことがあります。
それとはべつに炎症にともなう痛みが生じることがあります。この痛みは指だけでなく手首を通じて肩のあたりまで達することがあります。
指に違和感があるような軽症の状態のうちに、指を休ませて炎症を抑えることが腱鞘炎の進行をさけるためにたいせつです。症状が進んでしまったときには、まずは炎症を抑える治療をおこないます。
腱鞘炎の起こる要因とは
指を使うどのような作業で腱鞘炎が起こるのでしょう。レジ、電卓、パソコンのボタンやキーボードを打つ作業での指の使い過ぎなどが多いです。
したがってどれも仕事で行う作業です。生業として行わないといけないために、腱鞘炎の軽減や回復に向けての作業環境の改善や工夫が必要になります。一定時間作業したら指を休ませる、炎症を抑える治療を早めに行うなど方策が必要になります。
またパソコン作業の際のキーボードやマウスを変えてみる、パソコン作業の机やいすの高さを変えてみる、すわって作業するのではなく、立って作業してみるなどです。姿勢の違いでもこうした指を使う作業がずいぶん楽になることがあります。
同じ症状で改善した人がどうしたかは参考になります。とくにこうした作業環境の改善に関しては有用と考えられます。
キータッチにくせがある、強くタッチしすぎるなど指に負担がかかっていることも考えられます。そうしたくせなどは周囲の人に作業のようすを見てもらうとよいでしょう。
仕事による腱鞘炎はいちはやく改善したいものです。したがって上に書いたことを中心に実践してみて軽症のうちに治すことが肝心です。
腱鞘炎を避けるには
またスマートフォンやゲーム機が原因の場合には、まずは指を休ませてみます。これらが原因で腱鞘炎が起こるとすれば、明らかにこれらの機器の使い過ぎもしくは指の使い方がよくない場合が考えられます。
スマートフォンやゲームを行う際の姿勢がよくない、あるいは使う場所の環境が、指に負担がかけてしまう場所で使っているなど一度見直してみるとよいでしょう。
いずれにしてもそのままよくない方法で指を使いつづける限りよくなることはなかなかないでしょう。腱鞘炎が悪化している場合には医師に診てもらい指導や治療を受けるようにします。
まとめ
こんな動きが指に悪い|腱鞘炎の原因
腱鞘炎の起こる場所
指を使い過ぎていませんか
腱鞘炎が進むと
腱鞘炎の起こる要因とは