近年よく耳にする“ 筋膜 リリース ”という言葉ですが、どんな意味か詳しく知っていますか?きちんと意味を知って正しく筋膜リリースをおこなうことにより、身体を少しでも快適な状態に近づけることができます。
では、どのようにすれば身体が快適な状態になるのか、詳しくご紹介します。
筋膜リリースとは?身体にどのような効果がある?
筋膜とは?
筋膜とは、全身をつないでいる膜のことを指します。身体の中にある筋肉や骨はすべて筋膜でつながっています。このつながりを筋膜ラインと呼びます。この筋膜ラインは身体の運動連鎖や関節痛などと関係しています。
筋膜は筋肉を動かしていないと硬くなってしまい、これが痛みを引き起こす原因となるのです。筋膜は硬くなってしまうと、同じ筋膜ラインの別の部位に影響を及ぼすことがあります。
たとえば、肩であれば手のひらを、首であれば肩の筋膜をほぐすと改善されることが多いのです。
筋膜リリースとは?
筋膜リリースとは、硬くなった筋肉に圧をかけ、拘縮を改善することをいいます。筋膜は硬くなったまま放置してしまうと、身体の不調の原因となります。筋膜が硬くなりすぎてしまうと、痛みがとても強く感じるので、できるだけ早く筋膜をやわらかくしてあげましょう。
筋膜をほぐすには、プロの手を使うことが必要かと思われていましたが、近年では自分自身でも筋膜リリースをすることができるようになりました。
自分自身で行う際に、筋膜が硬くなっていると、トリガーポイントという痛みの強い部分があるので、その部分には軽く圧をかけるようにしてほぐしてあげましょう。
筋膜リリースが身体にもたらす効果とは?
筋膜リリースをすると身体にうれしい効果がいくつかあります。リンパの流れや血液の流れをスムーズにし、身体の軟部組織を正常な柔らかさにほぐしてくれ、姿勢の改善に役立ちます。
また、関節の可動域の向上にも効果があります。さらに可動域の向上にともない、身体動作やパフォーマンスの向上、トレーニングの効果の向上などがみられます。
そのほかにも、筋肉の弾性を向上させてくれるため、競技者にとっては、ウォーミングアップのひとつとしても活用できます。
筋膜リリースが適応でない場合
筋膜リリースは身体にうれしい効果がたくさんありますが、なかには筋膜リリースをやると逆に身体に負担をかけてしまう方もいらっしゃいます。それは、骨粗しょう症の方や糖尿病、妊娠中の方、体調の優れない方などです。
骨粗しょう症の場合、筋膜リリースをするために圧力をかけてしまうと、その部分の骨を骨折してしまう場合があるため、筋膜リリースをおすすめできません。筋膜リリースには血管を圧迫してしまうため、糖尿病や妊娠中の方にはおすすめできません。
このように、身体に効果がある場合でも、自分自身の身体の状態では適応にならない場合があるので、筋膜リリースをやろうと考えている場合にはまず自分の身体の状態を確認することからおこなってください。
筋膜リリースのやりかた
筋膜リリースをおこなう際に注意するポイントがあります。まずは、トリガーポイントがある場合を除いて、深い部分の筋膜までほぐすように意識をしながら圧力をかけます。そして、圧力をかけるときには、ゆっくりと深呼吸をするようにしましょう。
筋膜をほぐすときには、ゆっくりと上下、左右に動かしてほぐすことがポイントです。筋膜リリースはほぐした後には身体にうれしい効果がたくさんありますが、ほぐす最中には痛みをともないます。
そのため、リラックスしたい場合には、軽くほぐすことがおすすめです。正しいやりかたで、注意点に気を付けながら、筋膜をほぐしてあげることで、身体を健康に保ってあげましょう。
まとめ
筋膜リリースとは?身体にどのような効果がある?
筋膜とは?
筋膜リリースとは?
筋膜リリースが身体にもたらす効果とは?
筋膜リリースが適応でない場合
筋膜リリースのやりかた