久しぶりにスポーツをした後や、いつもより負荷をかけてスポーツをした際、股関節に痛みが出てしまったことはありませんか?股関節 の 痛み は スポーツ をする際にはよく起きます。股関節の痛みは普段の生活にも支障をきたすので、防げるものならば防ぎたいですよね。
ここでは、とくにスポーツ中の股関節の怪我に焦点を当て、何が原因でこの症状が起きるのか。また、予防方法などについてもご紹介します。
股関節の痛みなくスポーツをするには?
股関節の特徴・働き
そもそも、股関節とはどのような関節かを知ることが怪我の原因を知るために大切です。股関節は、骨盤と太ももの骨のつなぎ目の部分にあります。
骨盤部分のお皿に太ももの骨のボールがはまり込む形で構成されています。骨と骨の間は関節包や靭帯で固定し、骨の上からは筋肉で支えています。
股関節は上半身と下半身の間に位置するため、上半身の体重を支えている「荷重関節」といわれ、身体を安定させるために重要な働きをしています。
また、下半身を前後左右、回転など自由に動かすことができるのは股関節の形状が「球関節」であるからです。
このように、股関節は身体の中で体重を支え、なおかつ下肢をさまざまな方向に動かすという2つの働きをしています。
股関節の痛みの原因は?
スポーツをして起きる股関節痛の可能性のひとつとして考えられるのが、「運動をする前に準備運動をきちんと行っていなかったために股関節に負担をかけて炎症を起こしてしまった。」ということです。先ほど述べたように、関節の周りは筋肉が覆っています。
筋肉はなにもしていないと固くなってしまいます。この柔軟性が欠けた状態で運動を始めてしまうと、骨盤を支えることが困難になります。すると、下肢と体幹部分がうまく連動して動くことができなくなります。
このように、股関節周りの安定性、可動性、協調性の3つのポイントが崩れてしまったとき、痛みにつながるのです。
股関節の痛みの種類は?
股関節の怪我を見分けるためにも、痛みの元がどこにあるのかをはっきりさせることが重要になります。
関節の構造内に痛みの原因があるのか、そのほかの周りの組織に痛みの原因があるのかで怪我の種類も違いますが、スポーツをする際には、股関節周りの筋肉に炎症を起こしてしまうことが多いです。
サッカー選手などに多い股関節痛は鼠頸部痛症候群(グロインペイン症候群)といわれています。いずれも、運動前の準備運動不足が大きな原因と言われています。
この“痛み”放っておくとどうなる?
鼠頸部痛症候群などのスポーツをしている際に起きた痛みは外傷によるものなので、これを放っておくと損傷が進み“変形性股関節症”につながってしまう場合があります。これは、股関節内部の軟骨が少しずつすり減り、骨同士がぶつかって痛みを発症します。
ほかにも、軟骨がすり減ってしまうことで身体にゆがみが生じ、筋肉や神経を痛めてしまいます。変形性股関節症になってしまうと、重症の場合は手術が必要になってしまうので、股関節に痛みを感じられた場合には早めの対処が必要です。
“痛み”を出さないためには?
股関節の炎症を起こさないためには、スポーツをする際には入念な準備運動をすることが大切です。上半身の体重を支えるだけでも、大きな負荷が股関節にはかかっています。運動をする際の負荷をできるだけ減らすためにも、準備運動だけでなく、日ごろからのストレッチなども効果的です。
また、連続して股関節に負荷のかかる運動をなるべく行わないようにするなどして、運動量の調整を行うことも予防方法のひとつとなります。
そうはいっても、運動量の調整が難しい場合もあると思います。その際は運動のあとのアイシングやクールダウンのストレッチなどを特に長めに行ってケアをしてあげることが大切です。
また、痛みや違和感を感じる場合には早めに病院で診察してもらうことをおすすめします。
まとめ
股関節の痛みなくスポーツするには?
股関節の特徴
股関節の痛みの原因は
股関節の痛みの種類は?
この“痛み”放っておくとどうなる?
“痛み”を出さないためには?