「足がつる」といった言葉を聞いたことがあると思います。経験したことがある方はわかると思いますが、筋肉がこわばり、辛い痛みをともないます。 こむら返り には筋肉をストレッチする対処法が有名と思いますが、実は 薬 の服用でも治すことができるのです。
あの辛いこむら返りが薬で治せるって本当!?
こむら返りとは?
疲れがたまっている中でも運動を続けている最中や、夜寝ているときに突然ふくらはぎが激しい痛みをともないながら硬くなってしまったというような経験をされた方もいるかと思います。実は、これがこむら返りと呼ばれている症状です。
よく「足がつる」ともいわれています。こむら返りの症状には、先ほど紹介した筋肉の異常な収縮のほかにも筋肉のけいれんがあり、こむら返りのほかにも有痛性筋痙攣といった名前が付けられています。
ちなみに、こむら返りの「こむら」にはふくらはぎを意味しています。しかし、こむら返りの症状は足のみに限らず、手や首、背中など身体のいたるところに起きることもあります。
こむら返りの原因
一般的にこむら返りが起きる原因としては、筋肉の疲労蓄積や血行不良などがあげられています。筋肉を激しく動かしていると、疲労物質である乳酸が分泌されます。この乳酸には筋肉を異常に興奮させてしまう働きがあるため、こむら返りを引き起こす原因となるのです。
そのほかにも、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルやビタミンなどの栄養素が不足することによって症状がおきることもあります。
血液中のミネラルバランスが発汗などの理由によって崩れてしまうと、筋肉が異常に興奮してしまいこむら返りがおこりやすくなってしまいます。
特に夏場になると発汗量が増えるため、症状を引き起こしやすくなると考えられています。そのため、こまめな水分補給やミネラル分の補給も重要となってきます。運動によるミネラル減少のほかにも、加齢によるミネラル分の排出量の増加に注意が必要です。
中高年になると汗のほかにも尿排出によってミネラルが体の外へと出されてしまうため、こむら返りがよく起きる原因となってしまいます。また、ビタミンB1やタウリンが不足することも症状を引き起こす直接的な原因のひとつとしてあげられています。
効果的な薬はどれ?
こむら返りに有効な市販薬として、漢方薬である芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)があげられています。この漢方には、筋肉の興奮を抑える働きがあり、こむら返りにみられる筋肉の痛みやこわばりといった症状をおさえてくれる効果があるといわれています。この芍薬甘草湯は病院でも処方されることがあります。
そのほかにも病院では筋肉弛緩薬や湿布薬などが処方されています。
薬服用の注意点
薬を服用してこむら返りを治す際には長期服用をしないことが重要です。漢方薬であるからといっても、副作用がおきることがあります。
こむら返りに効果的といわれている芍薬甘草湯では、長期服用をしてしまうとむくみやすくなる、血圧をあげるなどの副作用がみられるといわれています。
理想はこむら返りをおこさないこと
こむら返りは普段からストレッチやマッサージで筋肉の柔軟性を保っていると症状がおこりにくいといわれています。
そのほかにも、電解質異常が原因でおきてしまうことがあるので、普段の食事からカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分や、ビタミンをしっかり補給してあげることも予防方法のひとつとなります。
症状がおきたときに対処することも大切ですが、なにより症状を引き起こさないことが重要になってくるので、普段の生活からしっかりと見直していきましょう。
まとめ
あの辛いこむら返りが薬で治せるって本当!?
こむら返りとは?
こむら返りの原因
効果的な薬はどれ?
薬服用の注意点
理想はこむら返りを起こさないこと