口内炎 になってしまったら、水分以外は口に入れずに安静に過ごして回復を待つという方も多いことでしょう。しかしこの 治し方 は体力と気力を奪う上に、時間もどのくらい要するかわかりません。
そこで向き不向きはありますがちょっとしたショック療法もありますので、試しに挑戦してみてはいかがでしょうか。
イチかバチか?口内炎の荒っぽい治し方
お塩なら何でもOK?
傷口に塩を塗りこむとはいいますが、実際に口内炎の症状にも効果があるとされています。お塩をもむように塗りこむと、お水を吸い込んで傷口が早く塞がるため治りも早くなるという理屈です。殺菌効果もありますし、歯磨きが上手くできない分をカバーしてくれます。
塗りこむ回数は1日1回で十分です。軽度の口内炎であれば2~3日くらいで治ります。ご自身でも重症だと思うような口内炎には効果はなく、ただちに病院へ行ったほうが良いでしょう。歯科、口腔外科、耳鼻咽喉科、内科、皮ふ科などが対象です。
口全体に広がっているような症状は小手先のセルフケアではどうにもなりません。お塩にもいろいろな種類がありますが、食卓用の人工塩よりも天然塩のほうが余分な成分が含まれておらず、より高い殺菌効果が期待できます。
少々お値段が張りますし、保険診療で病院へ行ったほうが経済的な場合もあることを頭に入れておいてください。
個人差のある忍耐力
お塩を塗りこむ決心がついたら、できるだけ痛みの少ない方法で挑戦しましょう。とにかく痛みに泣きそうになりますし、お塩の痛みが口内炎の痛みを上回るかもしれません。まずは口内を清潔にして潤しておく必要があります。
歯磨きをしてうがいをし、緊張で喉が渇くでしょうから水分補給もしておきます。いよいよ塗りこみますが、少量で口内の反応をみます。大丈夫そうなら続行しましょう。とても無理そうであれば、患部にそっと乗せる感じでもいくらか効果があります。
しばらくしたら、お水でうがいをしてお塩を洗い流します。「しばらく」というのはご自身の感覚で患部に定着したかな、というタイミングです。
勧めてくる方がいらっしゃるかもしれませんが、塩入りの歯磨き粉を塗りこんだりお水に溶かすのは止めておいたほうが無難です。塗りこむのは断念した方には、塩水うがいをお勧めします。うがいもかなりしみますが、塗りこむよりはいくらか軽減します。
ぬるま湯のほうが口当たりもよく、何度がうがいする気になると思われます。注意点は塩水の濃度です。10%以上でないと殺菌効果はほとんどありません。水90g、塩10gをおおよそ計量してください。一度計量すれば2回目以降は目分量で大丈夫です。
1回3うがいとして1日3回ほどで十分でしょう。これで2、3日しても効果があらわれなかったらあきらめて病院のお世話になりましょう。
塩で根治はむずかしい
口内炎というのは、口内に何らかの異常があるメッセージです。日焼け止め対策を怠って日焼けしてしまうように、口内のケアをサボっていたツケが口内炎としてあらわれたのです。
ですから、お塩を塗りこんで一時的に治ったとしても根本的な原因を考察して改善しないことには再発していたちごっこになります。
原因として一般的なケースは、①歯磨きをきちんとしない習慣がついてしまって口内が雑菌だらけ状態である、②胃腸が弱っている、③栄養不足(特にビタミンB2)が典型例です。
①については今から歯磨きを丁寧にして継続すれば解決します。②、③はからだにやさしい食べ物を積極的に摂ることで徐々に改善していきます。保存料や着色料たっぷりのお菓子よりもフルーツを食べたり、香辛料を控えたりしましょう。
口内炎が治ったらお菓子やハンバーガーなどを食べてはいけないわけではありませんが、ほどほどの量と回数を良心に従ってお決めになってください。口内をいたわる気持ちがあれば、食生活も変えられるはずです。
まとめ
イチかバチか?口内炎の荒っぽい治し方
お塩なら何でもOK?
個人差のある忍耐力
塩で根治はむずかしい