皆さんは、首こりがつらくなってくるとどのように対処されていらっしゃいますか。首を回したり、前後左右に倒してボキボキと鳴らしてみたり、首を鳴らすのは骨に良くないという人もいるなぁと思いながらその場を凌ぐことが多いのではないでしょうか。
肩こりと同様に 首こり にも ツボ があります。一つ二つでも覚えて、ちょっとした合間に押してみましょう。
首こりに今すぐ効果的なツボを押さえる
首こりの原因
首のこりは、何といってもまず頭を支えていることが最大の原因です。頭は成人で平均5kgほどもあります。
その重さに加えて、パソコンと長時間にらめっこしたり、テレビを一日中観続けたり、猫背や下向きの姿勢で生活していると首の筋肉や関節は休まる暇もなく、負担を強いられています。その結果、首のこりや痛みを感じるようになるのです。
生まれつき、肩や首、背骨が内向き気味で活発に動き回る幼少期からこりやすい体質の方もみられますが、たいていは就学時からの積み重ねによって悪化していく一途を辿ることとなります。
首こりは、首の筋肉の血の流れが滞っている状態です。首こりを放置すると、頭部の血流まで悪くなり、大人の場合は種々のストレスも相まって頭痛や抜け毛、白髪、うつ発症の引き金になることもあり、軽く考えてはなりません。
首のこりと目の疲れに効果のあるツボ
合谷(ごうこく)
手の甲にある万能ツボです。手の甲側、親指と人差し指の骨の分かれ目のやや人差し指側にあります。親指を合谷にあてて、気持ちいいと感じる強さで心持ち強めに押し揉みます。
両手をそれぞれ約30回程度、押しては揉みを繰り返します。首こりだけでなく、肩こりや手のしびれなどにも効果があります。手のツボは、電車や職場、信号待ちの間などにも周囲に不審がられずに押すことができますので、習慣にしやすいと思います。
風池(ふうち)
首筋のやや外側、うなじの窪みにあります。
天柱(てんちゅう)
風池から親指1本分内側よりのやや下に位置します。それぞれのツボを両手の親指で押しながら、頭をゆっくり前後に動かしてください。気持ち良いと感じるまで行いましょう。
雲門(うんもん)
鎖骨の外端の下の窪みと、腕の骨の内側にあります。
中府(ちゅうふ)
雲門の少し下にあります。左右両方にありますので親指でいた気持ち良いくらいに押しましょう。
完骨(かんこつ)
耳の後ろ側にある骨の膨らみ(乳様突起)の下の部分から指1本分上にあります。指に頭の自重をかけ、指も上に押し込む要領で刺激します。首筋全体をマッサージするとマッサージ効果が高まります。
天容(てんよう)
完骨ツボと同じ筋上で、下あごの角の下にあります。筋全体をマッサージしましょう。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんの少し窪んだところにあります。正座の状態から手をひざの前につきます。頭のてっぺんを床につけます。これで血流が良くなります。
刺激を強くしたい場合は、手と頭を身体のほうに引き寄せるとよいのですが、無理は禁物です。頭首まわりは重要な神経も多いので慎重になさってください。
耳のツボ
ご自身が気持ち良いと感じる場所を刺激します。耳のいちばん外側、中央より下側をつまんだり、少し指をずらして耳たぶの上まで刺激を与えるのも効果があります。
首こりは後ろや外側(横)の筋肉のこりのほうが気になる方が多いかと思いますが、実は前面もこっています。ですから、首のストレッチングは、上を向いて首の前の筋肉も伸ばすとより軽くなったと実感できることでしょう。
注意点
強く長い時間押すのは止めておきましょう。ツボ周辺の神経が疲労し、かえって体調が悪化する恐れがあります。根を詰めずに、リラックスして労わるように押し揉みましょう。
まとめ
首こりに今すぐ効果的なツボを押さえる
首こりの原因
首のこりと目の疲れに効果のあるツボ
注意点