特に女性の方々は、お顔や足の むくみ はとても気になるところかと思われます。フェイスローラーなどを使用して改善に努めるのも効果的ですが、根本的な 原因 を突き止めたほうが更に楽になります。おからだの内部で何が起こっているのか解明してみましょう。
水分摂りすぎ? むくみの原因
生活習慣によるもの
むくみは漢字で「浮腫」と書きます。細胞と細胞の間にお水が溜まり、それが異常に増加した状態です。お心当たりとしては、朝起きるとお顔がむくんでいる、夕方になると靴がキツくてパンパンもしくは入らない、急に太ったような…などが典型的なむくみの症状です。
3~4日で10kgも体重が増加するようなむくみは、ただちに病院で診てもらいましょう。足のむくみは、立ち仕事、デスクワークなど同じ姿勢をとり続けた場合に起こります。遊びでも、映画やオペラを立て続けに何本も観るのも血行には良くありません。
からだ全体の血の巡りが悪くなり、さらには重力の影響でからだに不要な水分が下半身に溜まってしまうためです。できれば、ときどき上体反らしや軽く飛び跳ねるなどの運動をすると改善されます。階段の上り下りもお勧めです。
もっと重症のむくみになると、足やお顔だけではなく内蔵全体がむくみます。内蔵が正常に機能しなくなっているのです。特に肺がむくむと呼吸困難を起こし、生命の危険に晒されるケースもありますので、むくみ方が何かおかしいと感じたら、早めに病院へ行きましょう。
食生活が原因
水分や塩分の摂りすぎは要注意です。インスタント食品やスナック菓子、ナッツ類や明太子などのおつまみ類がお好きな方は、むくみの成長を野放しにしているようなものです。
塩分はからだに必要な成分ではありますが、1日の摂取量は野菜炒めにひとつまみいれるくらいのほんの少しで十分です。それ以上摂取すると、塩分が細胞の働きを妨げることになってしまい、細胞の浸透現象で血管の外にお水が染み出してしまうのです。
ですから、お茶やウコン、サプリメントなどを飲んで帳消しにできるものではないと肝に銘じておいてください。
特にお顔のむくみは、前日の夜の過ごし方が翌朝に如実に現れます。今日のわたしは昨日のわたし、といったところです。お顔の皮ふの下の組織に水分が溜まっている状態です。
前日にアルコールをたくさん飲み過ぎると、血液中のアルコール濃度が高くなることはご承知済みですね。血管が拡張して静脈やリンパの抑制作用により、水分の処理がとても一晩では追いつかないまま朝を迎えるのです。
もちろん、体質や個人差がありますが、お酒はほどほどにしないといつか後悔する日が訪れることでしょう。
病気のサイン
むくみを甘く見てはなりません。病気の初期症状でお顔が腫れぼったくなったり、まぶたにむくみが見られることはよくあります。腎臓病や腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群などがそれです。
また、慢性甲状腺炎(いわゆる橋本病)では、むくみのほかにも体重の増加、甲状腺が硬くゴツゴツ腫れたりしますので、自覚するのはむずかしくはないかと思われます。
もともと体質的にお顔がむくみがちだったり、赤ら顔だったりすると周囲の方々はなかなか気づきにくいこともあります。ご自身で違和感を覚えたら、ひとまず病院へ足を運んだほうが安心です。
むくみの解消法
いちばんは、お風呂で温めてひざ裏や足の付け根をマッサージすることです。強すぎず弱すぎず、長時間行うのも逆効果を招きかねないのでほどほどにしましょう。
運動をしてしなやかな筋肉を作り、かつ継続してその状態を保つ必要があります。基礎代謝をアップさせて、むくみにくいからだを作り上げるのです。
その助けとして、ビタミンやミネラルをバランスよく、できればサプリメントではなく食事から摂取しましょう。
まとめ
水分摂りすぎ? むくみの原因
生活習慣によるもの
食生活が原因
病気のサイン
むくみの解消法