靴がいつもより履きにくいと感じることや顔がいつもより大きく見えるような経験をした人は多いと思います。それは身体のむくみが原因ですが、 むくみの原因 は実は数多く存在します。年齢を重ねるほどむくみは身体に現れやすくなるため、原因を理解し予防できるようにしましょう。
気が付いたら顔や足がパンパン!むくみの原因って一体なに?
むくみと疲労の関係
疲労はむくみに大きく関係します。身体がむくむと身体に倦怠感が現れ、動作が行いづらくなり活動的でなくなるといった経験はありませんか?疲労を感じるということは身体に老廃物質や疲労物質が蓄積されていることを意味します。
この疲労物質や老廃物質がむくみを引き起こす原因なのです。疲労物質や老廃物は休息を取ることにより体外へ排出されますが、ただ横になっているだけではその働きは限定的です。
軽めの運動や入浴など、汗を適度に掻くような行為でより多くの疲労物質や老廃物質を排出することができます。
むくみと生活習慣
生活習慣もむくみと密接に関わっています。運動不足や睡眠不足、ストレスなどが主に関係しているのですが、仕事の習慣上むくみやすい職種というものがあります。
例えば美容師のような長時間立位で作業するような職種は足に疲れがたまりやすく、ふくらはぎから足先にかけてむくみやすいと言えます。
足が疲れるような作業を普段から行っている人のむくみの改善方法として適しているのはストレッチです。アキレス腱伸ばしの動作を片方ずつ1分掛けて行ってみましょう。時間を掛けて行うことにより、筋肉へのリラクゼーション効果が期待できむくみの改善が期待できます。
むくみと血流の関係
血流が悪化すると足や顔、手にむくみが発生します。長時間椅子に座った状態を保った後、足や手がむくんでいたという経験をした人は多いかと思います。
これは座位により腰部や臀部が圧迫され、通常の血流が阻害されるため老廃物が手や足などの末端部に蓄積し、むくみを発生させるためです。
血流が原因で発生するむくみの予防法としては、こまめに体勢を変えることが挙げられます。身体を動かすことにより血流の阻害が防げるだけでなく血流の促進効果が期待でき、むくみを防ぐことができるのです。
病気によるむくみ
むくみは時として病の症状や前兆として現れることがあります。また、むくみを症状とする病は数多くあり、病によってむくみの発生する部位やむくみ以外の症状に違いがあります。
下肢のむくみに加え動作時の息切れや胸が苦しくような痛みが発生する場合には糖尿病性の腎臓病が疑われます。
下肢のむくみが夕方に強くなる傾向があり、呼吸が時々苦しくなるような症状がある場合は慢性心不全や肺性心という病の可能性があります。
顔、特に目の周囲のむくみと手足のむくみと合わせて寒気や全く汗を掻かなくなるといった症状が現れている場合には甲状腺の病かもしれません。
病が原因で発生するむくみにはこのようにむくみ以外の症状が合わせて発生している場合が多いため、不審に思った場合には医療機関への受診をお勧めします。
薬による副作用によるむくみ
身体に不調がある場合に服用している薬によってもむくみが引き起こされる場合があります。特に心臓に疾患を抱えている人は血管拡張性降圧薬という血管に作用する薬を処方されることが多いため、むくみを発症しやすいと言えます。
また、解熱剤や末梢の関節の痛みを抑える目的で処方される非ステロイド性抗炎症薬もむくみを発生させる原因となりますので、変形性の関節症を患っている人もむくみやすいということが言えます。
薬によるむくみが気になるようならば、一度担当の医師または薬剤師に相談し、むくみの出にくい薬に変更してもらうことをお勧めします。
しかし、薬を変更したことにより別の副作用が発生する可能性にも注意しなければなりません。
まとめ
気が付いたら顔や足がパンパン!むくみの原因って一体なに?
むくみと疲労の関係
むくみと生活習慣
むくみと血流の関係
病気によるむくみ
薬による副作用によるむくみ