怪我の中でも起こりやすいといわれる 捻挫 。捻挫の80%は軽症だといわれています。しかし、正しく 治療 をしなければ再発、また重症化してしまうケースがあるのです。反対に、正しい治療を施すことで早期回復に向かう場合もあります。
病院での治療だけでなく、自宅でのセルフケアをすることが早期回復のカギになります。
捻挫は正しく治療して再発防止!!
捻挫をした時、患部では何が起こっている?
治療を施す前に、何が患部で起こっているかを知っておくことが大切です。まず、捻挫(ひねった)した場合関節内では内出血が起きています。これが「腫れ」の主な原因です。
重症に近づくにつれて関節の周りにある組織(筋肉、血管、靭帯)あるいは骨や関節軟骨めでが傷ついてしまいます。このとき、患部では炎症が起きてしまっているので、触ると患部の腫れや痛み、熱感を感じられます。
自宅でセルフケア?病院へいく?症状の見分け方
捻挫は軽症のものであれば、セルフケアで対処できます。痛みが小さく、腫れが少ない場合は自宅でのセルフケアでも対処できます。
患部の腫れがひどく、患部を動かせないほど痛みがある、関節がグラグラする、1~2週間安静にしてセルフケアを自宅で続けても症状が改善しないなどの場合は病院での診察が必要です。
また、自分ではよくわからない場合は軽症であっても病院で診てもらうことをおすすめします。
捻挫の治療方法~自宅編~
自宅では段階に分けてケアをしていきます。まず、怪我をしてから2~3日目まではRICE処置をします。これはR(Rest:安静)、I(Ice:冷却)、C(Compression:圧迫)、E(Elevation:挙上)を表しており、応急処置の基本です。
怪我をしてからだいたい3日目までは患部が炎症を起こしているので炎症を抑えるためにこのような処置を施します。
それぞれのポイントは
R:患部を動かさないためにテーピングや包帯などで固定します。
I:できれば氷をビニール袋に入れ患部に当てます。湿布だと冷やす時間が足りず、保冷材だと温度が低すぎで凍傷を起こす可能性があるからです。15分~20分を目安に冷やします。
C:腫れ原因となる内出血を抑えるために包帯などを巻いて血流を止めます。(氷を入れたビニール袋の上から包帯などを巻くことで、安静、冷却、圧迫が同時に行えます。)
E:患部に余計な血液が行かず、腫れをおさえることができます。できるだけ、怪我をしたその日は患部を心臓より上にあげておきます。
4日目からは炎症がおさまり腫れや痛みが引いてくる頃なので、今度は先ほどとは反対に患部をあたためていきます。お風呂で患部をあたためる、温感湿布を貼るなどして血行をよくします。血行が良くなると、痛みや腫れがひきやすくなります。
捻挫の治療方法~病院編~
捻挫をして病院へ通う場合はまずは整形外科を受診することをおすすめします。理由はレントゲンを撮ることができるので靭帯や骨の異常をすぐに見つけることができるからです。
そのあとに整骨院へ通うこともひとつの方法です。ただ、保険適用でない整骨院もあるようなので、事前に調べて行くことが大切です。病院では電気治療やリハビリ、テーピングの指導なども行ってもらえます。
軽症捻挫の落とし穴
「軽くひねっただけだから、そのうち治るだろう。」といって放置することはとても危険です。完治したと思っても、後に患部だったところに急に激痛が走る、関節がぐらつくなどの症状が出る場合もあります。
症状がひどい場合には数か月、数年と痛み続けることもあり、手術が必要といわれることもあるので、軽い捻挫でも早期に完治させることが重要です。
まとめ
捻挫は正しく治療して再発防止!!
捻挫をした時、患部ではなにが起こっている?
自宅でセルフケア?病院へ行く?症状の見分け方
捻挫の治療方法~自宅編~
捻挫の治療方法~病院編~
軽症捻挫の落とし穴