突然身体の一部を捻挫してしまうことは、誰にでも起こりうることです。怪我の原因や対処法、怪我の発生時に正しい処置をおこなうことができれば、1日でも捻挫を早く治すことができます。
では、 捻挫 を 早く治す ためには何をどのようにすればよいのでしょうか。
捻挫を早く治すために自分自身でできることは?
捻挫をした時の応急処置は?
捻挫をしてしまった!と思ったときには、応急処置としてRICE処置をおこないます。RICE処置とはR(安静)、I(冷却)、C(圧迫)、E(挙上)といった応急処置に必要な4つある工程を英語表記にし、その頭文字を合わせた言葉です。
捻挫は痛みを伴う怪我であるため、受傷した際には痛みを感じ、早く病院へ行ったほうがよいのではないかと思われるかと思います。
もちろん、すぐに病院へいくことに越したことはありませんが、何もしない状態で病院へいくことよりも、RICE処置をすぐに施した状態で病院へいくほうが予後は順調といった報告が多くあげられています。
炎症の過程に合わせた処置を!
捻挫をすると、身体が患部を守ろうとして炎症を起こしてしまいます。この炎症の過程に合わせた処置をすることが怪我を早く治すためのポイントになります。炎症は、捻挫直後から発生しますが、受傷直後から約3日間は血流を増やし、腫れや熱感を感じます。
この際におこなうべき処置は“患部を冷やす”ことです。湿布や保冷材などでも可能ですが、一番適している冷却媒体としては、氷をビニール袋に入れて作るアイスパックになります。
湿布では冷やす時間が短すぎ、保冷材では冷却温度が低すぎるために、怪我の炎症を抑えるどころか、凍傷を引き起こす可能性があります。患部の冷却時間の目安としては、20分間を3セットほどおこないます。
炎症の急性期が過ぎた4日後からは、これまでとは反対に患部を温めていきます。患部を温め、血流をよくすることで腫れや痛みを早く取り除くことにつながります。
患部を直接温めたタオルなどで温めることもよいですが、湯船につかることで患部のケアに加え全身がリラックスできるのでおすすめです。
捻挫をすると、身体におこる異変は?
捻挫をすると、身体には異変がおきます。まずは、痛みです。捻挫は、生理的可動域よりも大きく関節が動かされることによりおきる怪我です。
一度捻挫をしてしまうと、身体は二度と同じように捻挫をしたくないので、“痛み”という信号に合わせて、関節周囲を固めてしまうのです。
痛みと、関節周囲が硬くなってしまうことは、適切な処置に患部のトレーニングをおこなうと改善されていきますが、これらを怠ると患部の可動域が狭い状態で硬くなってしまい、改善が難しくなってしまいます。
さらに恐ろしいのは、患部を含めた数か所の関節まで可動域が低下してしまうのです。例えば、足首を捻挫した場合、きちんとした対処をしないと足首だけでなく、膝や股関節などの関節可動域を低下してしまうことがあるのです。
捻挫を早く治すためのポイント
捻挫が起きてしまった場合には、正しいRICE処置、炎症の過程に合わせた患部のケアに合わせて患部のトレーニングが重要です。捻挫によって、弱くなってしまった関節を守るためにも、関節のまわりの筋肉を鍛えることが大切になります。
患部周辺の筋力トレーニングは炎症がおさまってくると可能になるので、しっかりと筋肉を鍛えて患部を支えてあげましょう。さらに、捻挫を起こしてしまうと、関節の中にある固有受容器が壊れてしまいます。
固有受容器とは、関節が可動範囲から大きく外れた動きをしないようにバランスをとるための指令を出しているのですが、これが捻挫によっておかしくなったまま放っておいてしまうと捻挫を何回も繰り返してしまうようになるのです。
捻挫を再度繰り返さないためにも、固有受容器を刺激するトレーニングをしましょう。
まとめ
捻挫を早く治すために自分自身でできることは?
捻挫をした時の応急処置は?
炎症の過程に合わせた処置を!
捻挫をすると、身体におこる異変は?
捻挫を早く治すためのポイント