みなさんは、たっぷり睡眠をとって休んだはずなのに目を覚ましたら 頭痛 ですっきりしないしない、といったご経験はありませんか。
その原因は 寝過ぎ によるものと考えられます。ご自身に合った効果的な 治し方 を見つけましょう。
寝過ぎによる頭痛の治し方
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寝過ぎて頭痛になる原因
長時間横になって寝ていると脳やからだは凝り固まってしまいます。寝ている間は脳の活動はお休みしている状態です。
脳が休んでいると筋肉も緊張を解かれて緩まります。筋肉が緩むと血管も拡張します。この血管が必要以上に広がると血管の周りの感覚神経、いわゆる三叉(さんさ)神経を刺激するのです。
三叉神経が刺激されると頭痛を引き起こすというメカニズムです。寝過ぎはかえってからだを疲れさせてしまっているのです。
加えて、寝過ぎはからだにストレスをも与えています。ストレスを感じると脳はストレスを解放しようとはたらきます。ストレスから解放されると神経伝達物質(セロトニン)が分泌されます。その結果、血管が拡張し、三叉神経を圧迫します。
同時に、血管が拡張すると炎症物質も分泌されます。この作用によって炎症が血管の周りの神経に生じて、頭痛の発症となります。頭痛の原因は寝過ぎによる脳の血流の悪化とストレスによるところが大きいといえるでしょう。
治し方
まずは、頭を冷やすことから始めましょう。拡張した血管を収縮させるためです。痛む部分に氷袋や冷たいタオルなどを当てると良いです。ご自身で気持ちの良いようにこめかみをマッサージしてみたり、背筋を伸ばし切るストレッチを行うのも効果を期待できます。
次に、カフェインを摂取するという方法です。カフェインには血管を収縮させるはたらきがあります。紅茶やコーヒー、緑茶、エナジードリンク、カフェイン剤などがありますが、冷たいよりは温かいものを飲むことをお勧めします。飲み過ぎには注意しましょう。
飲み物よりお薬のほうが信頼できるという方は、市販の頭痛鎮痛剤を飲むと良いでしょう。ロキソニンが有名ですが、服用する場合は頭痛発症直後に飲む必要があり、そのタイミングを逃すとほとんどからだの毒でしかありません。こちらも法定容量は守りましょう。
寝起きに頻繁に頭痛を起こすという方は、偏頭痛用のお薬を処方してもらうのも一案です。ただし、偏頭痛用の薬はカフェイン剤とは異なり起立性低血圧を引き起こしやすくする副作用や、寒気を感じることもありますので服用の際には十分ご注意ください。
そのほかに、漢方薬を試してみるという方法があります。漢方薬はふつうのお薬よりもからだにやさしく副作用もない、というイメージをお持ちの方は少なくないと思われますが、漢方も薬ですから副作用はあります。
特に、過去に薬を服用して副作用が出たことのある方、アレルギーなどをお持ちの方、妊娠・授乳中の方、ご高齢の方や小さいお子さんの場合は医師や薬剤師に相談してから購入を検討されたほうが安心です。
日常的な予防法
日頃から食生活にマグネシウムやビタミンBを摂り入れることで頭痛を防ぐ、もしくは緩和できるといわれています。これらの成分にはストレスを軽減するはたらきがあり、筋肉の弛緩・収縮のバランスを保つのに役立ちます。
できればサプリメントなどより食物から摂取したほうが良いでしょう。マグネシウムはお米やお味噌、ひじきなどに多く含まれています。ビタミンBはレバーや大豆、卵などです。
一つ一つの食品に必ず効果があるとは考えないでください。個人差もありますし、体調にもよるでしょう。一度に大量摂取すれば当面の間、効果が持続するというわけでもありません。睡眠も食事も極端はいけません。どちらもバランスを整えることが何よりも大切です。
まとめ
寝過ぎによる頭痛の治し方
寝過ぎて頭痛になる原因
治し方
日常的な予防法