親指 の 付け根 が 痛い と感じる場合には、いくつかの原因が考えられます。それは腱鞘炎や変形性関節症のことが多いです。さらにガングリオン、風邪やインフルエンザにともなう関節痛のことがあります。痛風の症状のこともあります。
いずれにしても長くつづき支障があるならば医師に診てもらいましょう。
親指の付け根が痛いとき その症状からわかること
スマホの使い過ぎで腱鞘炎
親指の付け根が痛むことがあります。スマートフォンやパソコンを使い過ぎていることはないでしょうか。またはゲーム機の操作をよく行なうということはないでしょうか。
こうした指をよく使う場合に、関節をおおう腱鞘の部分が炎症を起こしていることがあります。腱鞘炎です。痛みとともに指の動きがスムーズでなかったり違和感があったりしがちです。
さらに腱鞘炎の症状が進むと指が曲がったまま、あるいは曲がった状態からばねのように、突然伸びてしまうことがあります。ばね指といわれます。こうした症状があるときには指をなるべく休ませ、炎症が治まるようにします。
老化にともなう変形性関節症
これとはべつに老化にともなった関節の異常のことがあります。変形性関節症です。膝や股関節などに起こることがよくあります。これが親指の付け根の関節に起こることがあります。場合によっては痛みが生じます。
原因がはっきりせずアレルギーなどとの関係が指摘されている関節リウマチとはべつのものです。
運動などにともなう痛み
また親指の付け根の関節は運動をおこなう際に力のかかる部位です。したがって足を踏み込んだときや、手をついたときなどにこの関節部分に大きな力が加わって、痛みを生じることがあります。
ながく痛みがつづく、痛みが強くなってきたというときには整形外科などを訪れて、検査をしてみることをおすすめします。
手の親指の付け根の痛みとしては突き指の可能性があります。球技などでボールで指を突いたときによくおこります。まずはよく冷やします。
そして腫れや痛みがひどくつづくときには骨折の可能性があります。そのときは添え木となるものと一緒に指をガーゼなどで巻いて固定して病院にいきます。添え木は厚紙などでかまいません。
痛風による痛み
なかには痛風で痛むことがあります。血液中の尿酸値が正常な状態よりもつねに高い状態(高尿酸血症)になると、血液中の尿酸が血管からしみだして関節などに結晶として析出してしまいます。
すると関節が腫れて痛みを感じることがあります。中年以降の男性に多い症状です。足の親指の付け根の関節が痛むことが多いです。痛風はほうっておくと関節から骨にかけて侵食されるようになり、骨が壊れていくことがあります。
腎臓をいため、腎不全におちいってしまうことがあるので、はやめに治療をはじめる必要があります。高尿酸血症の状態でわかれば副作用の少ない薬が処方されます。遺伝的な要因による人と、食事や飲酒など生活習慣に原因がある人の両方の原因があります。
その他の原因による痛み
さらにどんな年代の人にも起こりがちなのが、風邪やインフルエンザにともなう関節の痛みです。この場合には全身のあらゆる関節が痛むことがあります。とくにインフルエンザの場合にははっきりした痛みがあります。しかし症状が治まれば関節の痛みなくなります。
ガングリオンは指をよく使う人にできやすいとされる皮膚内のやわらかい腫瘤(良性の腫瘍)です。押すとへこみ、痛みがある場合とない場合があります。これは関節のうや腱鞘の部分の一部が袋状になり、そのなかにはゼリー状のものがたまってできます。
このこぶが周囲の神経を圧迫すると痛みが生じることがあります。手では手首などにできやすいです。
まとめ
親指の付け根が痛いとき その症状からわかること
スマホの使い過ぎで腱鞘炎
老化にともなう変形性関節症
運動などにともなう痛み
痛風による痛み