マラソンブームの影響や健康のためにランニングを始めたという方も多いのではないでしょうか。しかし、ランニングを行っていると徐々に膝が痛くなることはありませんか。その膝の痛み、もしかすると ランナー膝 というスポーツ障害かもしれません。
これからランニング始める時に気をつけたいランナー膝とは(前編)
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ランナー膝とは
ランナー膝とは膝の痛み全体を指す言葉として用いられることがあります。狭義では腸脛靭帯炎と呼ばれる膝の外側が痛くなる症状のことをランナー膝と呼ぶこともあります。
膝周囲に痛みを伴う症状が出る障害をランナー膝と呼ぶほどにランニング中に膝を痛めてしまう方が非常に多くいます。その中でも腸脛靭帯炎は中長距離を走るマラソン選手に多く発症する症状のため、腸脛靭帯炎をランナー膝と考える方も多くいます。
そのため、今回はランナー膝の中でも多くみられる症状である腸脛靭帯炎について、原因と対策方法についてご紹介します。
腸脛靭帯炎がおこる原因
腸脛靭帯炎は走る時の膝の曲げ伸ばしの際に、太ももの外側にある腸脛靭帯が大腿骨の下、膝側の隆起した部分に擦れて炎症をおこしている状態です。
マラソンやランニングなどの長距離を走るランナーだけでなく、自転車や水泳、バスケットボールなどの競技にも腸脛靭帯炎を発症することが多いです。
また、膝関節の外側の靭帯が大腿骨に擦れることで起こる炎症のため、膝の関節の外側に負荷がかかりやすい環境での練習やフォームを続けていると腸脛靭帯炎を発症しやすく、悪化させてしまうことがあるため注意が必要です。
腸脛靭帯炎の主な原因は過度なトレーニングや今まで運動していなかった方が急に運動を始めるなどのオーバーユース、堅い路面や凹凸が多い路面、下り坂などでの走行、足が地面に接地する際に膝の外側に加重がかかるような走り方、ランニングの際に使用している靴の底が外側だけすり減っている、クッション性が無いことによるフォームの乱れや接地時の衝撃、O脚などがあります。
最初は膝の外側が張っているような違和感が生じ、ランニングの後で膝の外側に痛みが生じますが、悪化してくると1キロ程度走っただけでも痛みがあらわれ、走ることができない状態になってしまいます。
まとめ
これからランニング始める時に気をつけたいランナー膝とは(前編)
ランナー膝とは
腸脛靭帯炎がおこる原因