皆さんは、 四十肩 になったらどのようなご心境になられますか。「あぁ、これから徐々にからだのあちこちが痛むようになったり、自由が効かなくなったりするのを受け入れなくては、諦念を持たなくては」などと悟りを開きかける方もいらっしゃることでしょう。
しかし、諦めるのは早すぎます。症状を緩和するために ツボ を押してみるという方法もあります。悪あがきだなどと思わずにまずはお試しください。
四十肩に効果的なツボを抑える
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自分に合うツボを探す
ツボはいくつもありますが、それら全てを順番に毎日押し揉まなくてはと気負う必要はありません。押していて気持ちの良い部分であれば、紹介していないからだの位置をご自身のツボとして認定して良いのです。
ツボの名称としてよく耳にするものに、「大転子(だいてんし)」があります。骨盤の横に位置するツボですから、苦労することなく押せるかと思います。
右肩が痛いときは左の大転子、左肩が痛かったら右の大転子を押してください。少々の痛みを我慢して押していると、5分ほどで肩が回るようになります。
聞きなれないツボは「巨骨(ここつ)」でしょうか。鎖骨の外端と肩甲骨の間にあるくぼみです。特に女性の方は、あまり強く押すと皮ふが赤くなり服装によっては目立ってしまいますので注意が必要なツボです。
「肩井(けんせい)」は、最も覚えやすいツボです。肩先から首の付け根の間の真ん中にあります。人差し指か中指、または両方を使い身体の中心に向かって強めの力でゆっくり長く押してください。
「外関(がいかん)」は前腕の外側にあります。だいたい手首の関節の中心から指2本分ほどの手前にあるので、強めに押してみましょう。
「雲門(うんもん)」は、鎖骨のくぼみです。鎖骨の下縁に沿って触っていくとすぐにお分かりになるかと思われます。分からない方は、体質や体型などによってくぼみが隠れがちになっているのかもしれません。
「天宗(てんそう)」は、肩甲骨の真ん中のくぼみです。理想としては、ご家族などに押してもらったほうが疲れないので良いのですがツボ押しグッズなども上手に使って改善を図りましょう。
基本の動作
ツボ押しの基本は「押す」、「揉む」、「叩く」の3点です。押すときは、手の指の腹を使います。指の関節を痛めないように要領よく押しましょう。押す時間と間隔は、ひと押し3~5秒くらいでゆっくり離し、数分間続けてください。
揉みには、指先ではなく指全体と手のひらを使い、柔らかくなるイメージをしながら揉みほぐしていきます。叩くのは、肩たたきのようにこぶしで軽くトントン叩いたり、手のひらを縦横に使って叩いても良いでしょう。弱火で煮込んだほうが美味しくなるように、ほど良い刺激で細く長くが基本です。
ツボ押しの注意点
何事も限度があります。力任せにやりすぎたり、同じ部分を長時間熱心に行うのは逆効果です。炎症を起こしたり筋肉を傷つけたりしてしまいます。痛みの感じ方には個人差がありますが、明らかに痛く、違和感がある場合は「さする」だけでも十分です。
身体の中心に向かって血液の流れをイメージしながらさすりましょう。また、次のような状態の方はツボ押しは避けましょう。何らかの疾患がある、妊娠授乳中、飲酒後、ツボ周辺に怪我や火傷などがある、発熱、手術後、サウナ後などは安静に過ごすべきですのでツボ押しも禁止です。
また、ツボ押しをしていてだるさや吐き気などの不快感を覚えたら直ちに中止してしばらく安静にして症状が治まるのを待ちましょう。
ツボ押しを自分一人で始めるのは不安だという方は、かかりつけの医師やあん摩マッサージ指圧師などにツボを教わると良いでしょう。ご自身の症状に合ったツボがわかると思います。
まとめ
四十肩に効果的なツボを抑える
自分に合うツボを探す
基本の動作
ツボ押しの注意点