運動している最中にスネの周りに痛みを感じた事がある方も多いと思います。これは、 シンスプリント という怪我にみられる症状で、きちんと向き合えば治療をしながらも運動が可能です。今回はこの怪我の原因から予防方法まで詳しくご紹介します。
スネのあたりが痛い!その痛み、シンスプリントかも!?
シンスプリントとは?
主に感じられる症状としては、スネの内側やふくらはぎに感じられる痛みです。この痛みはさまざまで、安静時でも痛みがある場合もあれば、スネの内側の骨を触る、走る・跳ぶなどの動作をすると痛みがでる場合などがあり、人により症状は異なります。
シンスプリントの原因は?
運動量の急激な増加や疲労の蓄積が主な原因といわれています。シンスプリントは別名「脛骨疲労性骨膜炎」と呼ばれ、骨膜に繰り返し負担が加わることで発症してしまうオーバーユース系の怪我なのです。
中学や高校に上がり、練習量が急激に変わる新入部員や、下肢を酷使するマラソンランナーやジャンプの多い競技をされる方に多くみられる怪我といわれています。
シンスプリントの注意点
シンスプリントは発症した場合でも、運動をある程度は行うことができます。しかし、痛みがあっても運動ができるからといって続けて運動を行っていると“疲労骨折”につながってしまう可能性があります。
もし、新スプリントの疑いがある場合は、まず医師に相談し、運動を続けてもよいか、また続ける場合に気を付けなければいけないことなどの指示を受けることをおすすめします。
治療にかかる期間は?
軽い炎症であれば、早ければ数日で緩和ができるといわれていますが、一度炎症を起こしてしまうと再発しやすいため、治療にはかなりの時間がかかるといわれています。
また、完治するためには長い期間が必要ですが、上手にこの怪我と向き合うことで、運動を中止することなく治療が行うことができる怪我でもあります。
シンスプリントの自宅での対処法は?
この怪我の基本的な治療法は安静であるといわれています。運動をなるべく行わないことが一番の対処法ですが、運動を続けながら完治させていく場合には運動後の自宅でのケアが重要になります。
自宅で行えるケアとしては、RICE処置があげられます。RICE処置とは、怪我の基本的な応急処置であり、“安静”“冷却”“圧迫”“挙上”の英語表記の頭文字を並べたものです。
自宅でRICE処置を行う場合は、痛みがある場所に氷を当ててタオルや包帯などで少し圧迫感を感じるくらいに固定します。氷で冷やしながらその部分ができるだけ心臓よりも高くなるように上げた状態で約20分安静にしておきます。
運動後は炎症が起きているので毎回このRICE処置を行うと炎症を抑え、少しでも早い完治に近づきます。
疲労骨折にならないために
先程も述べましたが、シンスプリントで一番気を付けたいのが、疲労骨折につながることです。シンスプリントの状態で病院へ行った際には運動の継続許可をしてもらえることがほとんどだと言われています。
しかし、そこで以前と変わらない程度の運動を行っていると疲労骨折になってしまいます。疲労骨折を起こしてしまうと、絶対安静が必要になるので、運動を中止しなければならなくなります。また、痛みも今までよりも強くなってしまい、精神的にも辛い状態が続いてしまいます。
怪我をしながらも楽しく運動ができるためにも、シンスプリントの状態できちんと運動の制限を行うことが大切です。
運動をしない際の安静と運動量の制限、さらに自宅でのケアをしっかりと行うことで運動を続けながら怪我の完治を目指していきましょう。
シンスプリントの予防方法
シンスプリントの原因として、疲労の蓄積があげられますので、基本的な予防としては疲労を溜めないことが大切です。そのために、マッサージやストレッチをして疲労をその日のうちに取り除いてあげることが予防のひとつになります。
その他にも、酷使した部位の周りをアイシングしてあげるなど、運動後にケアをしっかりしてあげることが大切です。
まとめ
スネのあたりが痛い!その痛み、シンスプリントかも!?
シンスプリントとは?
シンスプリントの原因は?
シンスプリントの注意点
治療にかかる期間は?
シンスプリントの自宅での対処法は?
疲労骨折にならないために
シンスプリントの予防方法