シンスプリント は怪我ではなく、筋肉痛と肉離れを足して割ったようなものと思っていらっしゃる方は少なくないことでしょう。
病院へは行かずにいつもより少しおとなしくしていれば治ることもありますが、医師のアドバイスを受けて 治療 をしたほうがより早く回復することができます。
シンスプリントの最善な治療とは
致命傷にはならない?
シンスプリントの日本語正式名は「脛骨疲労性骨膜炎」(けいこつひろうせいこつまくえん)といいます。骨膜に炎症を起こすことによって痛みを発します。軽い症状であり病院で診断してもらわなければ、筋肉痛と自己判断されるのが自然な症状です。
そのため発症しても痛みに耐えることさえできれば、ふだんの運動習慣をある程度は続けることができます。続けることができるというのはいつか限界が訪れて最悪の事態を招く可能性が常にあり、かえってリスクが高いということです。
生真面目で、競技によっては周りに迷惑をかけるわけにはいかないと頑張ってしまうタイプの方は要注意です。シンスプリントを発症される方はただでさえ疲労が蓄積しています。
前向きにコツコツ頑張っているのだから、きっと大丈夫などと根拠のない希望を持つのはやめたほうが身のためです。
安静にしていればOK?
シンスプリントは病院へ通ってどのくらいの期間で治るのでしょうか。気休めの一時的な炎症の緩和であれば数日で効果があらわれます。ただし何をもって「完治」とするかが定まっておらず、炎症は何度も再発するため長期の治療を余儀なくされるケースもあります。
日常生活には支障がなくとも、競技を続けるには懸念があるという場合はその競技を引退するまで病院へ定期的に通院することになる想定もしてください。
治療の基本は「安静」です。ギプス固定などの処置は原則として行いません。
それならば病院へ行かなくても良いではないかと思われるかもしれませんが、競技の練習量の調整などは医師の指示を仰いだほうがご自身も冷静になることができるでしょうし、自己判断で「運動制限します」というよりは周囲の皆さんも納得させられやすくなります。
そしてアイシングも大切です。炎症が起きたときにはアイシング、日常では安静にするメリハリのある生活を守るのはふだんの習慣とは異なる場合、なかなかむずかしいものです。病院でのアイシングも良い気分転換になり、通院のリズムができます。
治療短縮の心得
医師によっては松葉杖の使用を勧めてきます。その理由は、日常生活の小さな負担もできるかぎり軽減してとにかく足を休ませたいというものです。松葉杖を使用せずにご自身で安静を心がけても、歩いている時点で体重がかかり負担になっています。
少しずつ回復を目指すというよりは1日でも早く治療を終えたいという方にはお勧めできます。ただし骨折をしているわけでもないので、たとえばお手洗いに行くときやお風呂上がりなどは面倒になることもあるでしょうし、階段の上り下りなどももどかしい思いをするでしょう。
松葉杖の使用にはある程度の忍耐強さが求められます。
ほかに、薬物療法として非ステロイド系の抗炎症剤の塗り薬がありますが、一時的に炎症が治まったような気がするのも最初のうちだけで、あってないような治療です。
医師の言いつけを守って運動量をセーブしていても疲労骨折してしまうこともありますし、ましてや当事者が小さいお子さんであればチョコチョコ動いてしまってとても治療中とはいえない生活になるも予想されます。お子さんの性格によっては運動を全面的に禁止としたほうが良いでしょう。
疲労骨折になると数ヶ月は安静にしなくてはなりませんから、シンスプリントの早い段階で治療に専念したほうが時間もお金も節約できます。
まとめ
シンスプリントの最善な治療とは?
致命傷にはならない?
安静にしていればOK?
治療短縮の心得