皆さんは、 歯痛 を感じたときにどうされていますか。歯磨きをしたり、ただじっと耐えたり、お菓子を食べるのを控えたりとそれぞれいろいろな対処法をお持ちのことでしょう。
どなたにも効く保証はありませんが、ある程度確立された 応急処置 の方法をご紹介いたします。
この歯痛!応急処置で治る?治らない?
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古典的だけどわりと効く
一般的にはからだを温めるとリラックスできるものですが、歯痛に耐えているときは逆効果です。からだを温めてはいけません。からだが温まると血流が良くなって痛みが増すことがあります。お風呂は我慢してシャワーで済ませ、飲酒、喫煙も控えて早めに就寝しましょう。
睡眠不足は歯痛の栄養素です。お酒を飲むと感覚がマヒして痛みを忘れることができる場合もありますが、一時的なものです。血の巡りが良くなって酔いがさめたときに強い痛みに襲われます。当然ながら運動も禁止です。
その場しのぎとして①氷を口に入れて冷やす方法があります。軽い虫歯や知覚過敏には逆効果ですが、歯のズキズキが頭部全体に響くような虫歯には効果が期待できます。
言い換えれば、これで和らぐということはかなりの虫歯ということになりますので、明日明後日中にも歯医者さんへ行くべきです。
②痛いところをほおの上から冷たいタオルで冷やすときは、冷やし過ぎは禁物です。ほおが冷たくなったらタオルを取って、しばし休憩をはさんでまたタオルをあてる、この繰り返しです。
こんなことができるのはご自宅にいるときくらいなものですが、就寝前に行うといくらか寝つきが良くなることもあります。
③歯痛点を指や爪で押したり揉んだりするのは、少々の勇気が必要かもしれません。一度大きい痛みがきたあとは、小さい痛みに耐えられることがあります。
お顔の皮ふが変色するほど強く刺激することはありません。
市販薬に頼る
痛み止めなら何でも良いというわけではありません。間違っても、冷たい湿布をほおの下あたりに貼ってみたりするのは止めておきましょう。鎮痛剤を服用するのです。真夜中に痛みで目が覚めたときに鎮痛薬を飲むと良い感じに眠気がきて朝まで休めるかもしれません。
特に久しぶりの1回目の服用であれば、効果が期待されます。また、イソジンうがい薬も味方になってくれることがあります。もちろん、服用ではなくゆすぐだけです。少し濃いめに作り、食後や暇なときにこまめにゆすぐと歯痛が落ち着きます。ただ重度の虫歯にはほとんど効果はありません。
どちらもご自宅に常備されていれば良いですが、ない場合はドラッグストアなどに購入に出かけなくてはなりません。夜中に24時間営業のお店が近所にない場合は朝まで冷やしタオルでしのぎましょう。
処置の後の行動
いちばん良いのは、ときどき少し歯痛がするなという時点で歯医者さんへ行くことです。応急処置を続けて歯医者さんへ行くのを先延ばしにしても事態は悪化するばかりです。しばらくすると応急処置も効果が薄れてきますし、市販薬の購入費は安くありません。
歯医者さんに1回診てもらうほうがお得です。放っておくと虫歯の治療では済まされないほどの状態になることもあります。神経が死んで奥まで侵入しアゴの骨に膿がたまってしまうと、大がかりな手術が必要になります。
この世のものとは思えないほどの痛みに耐えていると、痛みが治まることがありますが奇跡で治ったわけではありません。痛みを発して危機を知らせてくれていた神経自体が死んでしまい、痛いと感じることすらできなくなってしまったという状況です。
進行して必ずまた何らかのからだの異変に襲われます。虫歯が原因で死亡することもありますし、虫歯は病気です。風邪をひいて病院へ行かなくても治りますが、歯痛や虫歯はそうはいきません。応急処置は夜間や歯医者さんがお休みの日の気休めにしかなりえません。
まとめ
歯痛の応急処置の効能は?
古典的だけどわりと効く
市販薬に頼る
処置の後の行動