突然襲いかかる 歯痛 はとても不快な症状です。歯医者に行くことができない、鎮痛剤が手元にない場合でも痛みを一時的に緩和できる方法があります。それは「 ツボ 」を刺激することです。
必ず役に立つ、そのような「ツボ」をご紹介します。
指一本で痛みがやわらぐ歯痛のツボをご紹介
歯痛の種類
一般的には特別な場合を除いて、二種類の歯痛があります。
歯が原因で痛みが出る場合と歯茎が原因で痛みが出る場合です。どちらも痛いという意味では同じなのですが、痛みの感じ方が異なります。
歯に痛みが出る場合は、鋭痛と呼ばれる痛みが多いことが特徴です。この鋭痛は先が鋭くなった刃物で刺されるような感じを受ける痛みです。
もう一つの歯茎に痛みが出る場合は鈍痛と呼ばれる痛みが多いことが特徴です。こちらの鈍痛はとても鈍い感じの痛みで、心臓の拍動にあわせてズキズキと痛み、物事に集中ができづらくなるような痛みです。
ただし痛みの軽い場合は鋭痛や鈍痛の区別はできますが、痛みが激しくなった場合は区別することができず、とても痛いという状況になります。
歯痛の原因
歯痛といえば虫歯という言葉を思い浮かべる人が大半です。虫歯以外にも歯茎に異常があり起こる場合や内臓疾患が原因のもの、または精神的ストレスによるものなど、いろいろな原因があります。
まず歯痛についてですが原因はさまざまで、人それぞれにより生活習慣や生活環境が影響し引き起こされる病気です。その虫歯は三つの要素、つまり歯質、虫歯菌、食べ物にくわえて時間の経過が重なりあって発生するといわれています。
歯茎の異常の場合は、歯周病や根尖病巣(こんせんびょうそう)、口内炎などにより痛みが出ます。
内臓疾患が原因の場合は、関連痛や放散痛、非定型歯痛などにより直接歯に原因がなくても痛みが出る場合があります。
歯痛をおさえるツボ
歯痛をおさえる方法として、手元などに鎮痛剤などがあれば服用して痛みをやわらげることもできます。
しかし手元に鎮痛剤がない場合、例えば出張中、旅行中、会議中など急に痛みが出たときにはツボを刺激してみることで、多少痛みを緩和させることが期待できます。そのような効果が期待できるツボを紹介します。
「合谷(ごうこく)」このツボは手にあります。場所は手の甲側にあり親指と人差し指の付け根部分です。ツボの押しかたは反対側の手で行います。左手の合谷を押す場合、右手の親指と中指ではさむようにして少し強めに押すことで効果が得られます。
「歯痛点(しつうてん)」このツボも手にあります。場所は手のひら側にあり、中指と薬指の付け根部分です。ツボの押しかたは合谷と同じで反対側の親指と中指ではさむようにして少し強めに押すことで効果が得られます。
「頬車(きょうしゃ)」このツボは顔にあります。場所は耳の穴から顔の中心に向かって指2~3本分あたりの付近です。ツボの押しかたは手の指で押し込むようにして刺激します。このツボは上あごの歯が痛いときに効果があります。
「下関(げかん)」このツボは顔にあります。場所はあごの下あたり「頬車」から下へ向かったあたりにあり、口をあけたときにできる「くぼみ」がその場所です。ツボの押しかたは手の指で押し込むように刺激します。
「勇泉(ゆうせん)」このツボは足の裏にあります。場所は土踏まずと足の指の間にあり、足の指を曲げたときにできる「くぼみ」が勇泉になります。
ツボの押しかたは手の親指や手をにぎり第二関節のとがった部分で刺激します。その際に人差し指か中指の第二関節部を使い、やや強めに刺激すると効果的です。
歯が痛いときに絶対にしてはいけないこと
歯が痛いときは、どうしても気になります。痛い歯を直接さわり刺激を加えると、それ以上に痛みが強くなるので安静にすることが大切です。
またアルコールを飲むことも厳禁です。一時的に痛みがなくなったような感じがしますが、血液の循環がよくなることでとても強い痛みが出ます。激しい運動や熱いお風呂に入ることも厳禁です。これは血圧が上昇して血液の循環がよくなりアルコール同様、とても強い痛みが出ます。
必ず歯科医院を受診してください
歯が痛くなるのは、いろいろな原因があります。一時的に痛みが和らぐ場合やツボを刺激して楽になりますが、根本の原因を取り除かないかぎり痛みは再発してしまいます。
ツボ押しはあくまでも緊急対応として考えて、必ず歯科医院を受診することをおすすめします。
まとめ
指一本で痛みがやわらぐ歯痛のツボをご紹介
歯痛の種類
歯痛の原因
歯痛をおさえるツボ
歯が痛いときに絶対にしてはいけないこと
必ず歯科医院を受診してください