ストレスが溜まると、体のあちらこちらに不調があらわれます。肩こりや腰痛、眼精疲労、うつなど、その症状は人によってさまざまですが、頭痛もその中の一つです。 ストレス が原因で起きる 頭痛 の症状や対処法をご紹介します。
ストレスが原因の頭痛を解消する方法を知りたい!
ストレスが原因の頭痛は「片頭痛」と「筋緊張性頭痛」
今感じている頭痛はストレスによるものなのか、それとも他に病気が隠れているのかを判断するのは難しいものです。では、どうしてストレスで頭痛が起きるのでしょう。
それは、ストレスホルモンの乱れと自律神経の乱れが原因です。頭痛の疾患としては「片頭痛」と「筋緊張性頭痛」の2つがあります。
片頭痛は、片側または両方のこめかみから耳にかけて起き、ズキンズキンと脈を打つような症状です。回数は月1~2回、週1~2回の場合もあります。頭痛以外に吐き気を伴うこともあり、ひどくなると仕事や家事ができなくなります。
筋緊張性頭痛は、頭全体が締めつけられるように痛くなります。痛みが生じる場所は、他に後頭部や首筋です。頭痛以外にめまいや肩、首のこりにも症状があらわれます。筋緊張性頭痛は、身体的ストレスと精神的ストレスがいくつも重なることで起きるといわれています。
どうしてストレスで頭痛が起きるのか
ストレスを受けると体から「アドレナリン」という興奮物質が分泌され、血圧や心拍数を上昇させます。血圧や心拍数が上がることで活性酸素が大量に発生し体を攻撃し、頭痛が起きるのです。
また、脳内にあるセロトニンが減少すると頭痛を引き起こします。セロトニンは自律神経をコントロールしている物質であるため、不足すると心のバランスが取れなくなりストレスを感じやすくなります。
ストレスを感じると、セロトンが不足し、セロトニンが不足すると、頭痛が起きるという悪循環を生むことになります。女性はもともとセロトニンの量が少ないため、ストレスを感じやすくなります。
セロトニンを増やす方法
セロトニンを増やす方法を5つご紹介します。1つめの方法は、「日光に当たること」です。当たる時間は1日15分くらい、朝これを実行すれば、その日1日を快適に過ごすことができます。
2つめは「腹式呼吸」です。一定のリズムを繰り返すことでセロトニンの量が増えます。呼吸の中でも腹式呼吸がよいとされています。
3つめは「ウォーキング」は、腹式呼吸を同じくらい効果があるといわれています。「ガムをかむ」、必須アミノ酸のトリプトファンが含まれたアーモンドや納豆、マグネシウムが含まれているあさり、昆布などの栄養素が多く含まれた「食事を取ること」も大切です。
ストレスによる頭痛を解消するには
原因不明の頭痛が続く場合は、ストレスが原因です。緊張状態が続くと脳の働きが悪くなり、脳の働きが悪くなると、自律神経が乱れ血流も悪くなります。その結果、頭痛を引き起こすのです。ストレスによる頭痛を解消するには、脳の緊張をほぐさなければなりません。
血流をよくするには、筋肉をほぐすストレッチやマッサージ、ウォーキングがおすすめです。体を動かすことで筋肉がほぐれると、脳もリラックスモードになります。
健康な脳になるためには、こまめにストレスを解消し、食生活など、生活習慣に気をつけましょう。
筋緊張性頭痛を解消!「頭痛体操」
最後に、筋緊張性頭痛を解消する後頸筋と僧帽筋を伸ばすストレッチ法「頭痛体操」をご紹介します。
後頸筋を伸ばすには、頭を動かさないようにして正面を向きます。両腕を胸の高さまで上げて、そのまま腕を左右に振ります。ポイントは力を抜くことです。
これを2分程度行うと筋肉の緊張がほぐれていきます。椅子に座ったままできるので、デスクワークの人は試してみてください。
僧帽筋を伸ばすストレッチのやり方は、ひじを少し曲げ、肩を中心にしてひじ前後に回します。回数は6回程度です。僧帽筋を意識するようにしましょう。
頭痛が続くと仕事や家事がおろそかになり、我慢しきれず薬に頼ってしまいがちですが、体を動かすことで解消する場合もありますので、ぜひやってみてください。
いかがでしたか。体を動かしたり、好きな音楽を聴いたり、良い香りに包まれるなど、自分合った方法でストレスから体を守りましょう。
まとめ
ストレスが原因の頭痛を解消する方法を知りたい!
ストレスが原因の頭痛は「片頭痛」と「筋緊張性頭痛」
どうしてストレスで頭痛が起きるのか
セロトニンを増やす方法
ストレスによる頭痛を解消するには
筋緊張性頭痛を解消!「頭痛体操」