立ち仕事 をされている皆さんは、お帰りにはもう足が限界だ、感覚があるようなないような、とにかく重くてつらいとお悩みの方も多いことでしょう。その原因の大半は、足の筋肉や体型、体力よりも 靴 にあると考えられます。
ふだん用の靴よりも長時間履いているのですから、適当に決めていては体調に響きますし仕事も適当になりかねません。
市販の靴から良いものを選ぶコツを紹介します。
立ち仕事に本当に合う靴選び
「疲れ」の基準
何をもって「疲れた」と思うかは人それぞれ個人差があります。疲れにくい良い靴と評判でも、100人中100人が満足することはまずないことです。
しかし、ご自身の足が何が原因で疲れているのか自己分析のできる方もまた少数派でしょう。だとすれば、一般的に「疲れにくい」とされている基準を頭に入れて参考にするしかありません。
①通気性の良い靴②中敷がしっかりしている靴③クッションが硬い靴④クッションが柔らかい靴、が4大ポイントといえます。
まず、今履いている靴はどれに当てはまるかチェックしてみましょう。クッションが硬いのか柔らかいのかわからない場合は、靴屋さんで購入する気はなくてもいろいろな靴を試してみて、さまざまな硬さがあることを勉強してみてはいかがでしょうか。
靴のスペック
市販品でもオーダーメイドでも、全く疲れないということはありません。もともと四足歩行の動物が無理をして二足歩行しているのですから、疲れないわけはないのです。
1足買い換えるのであれば、ワンランク上の靴を試してみると新しい発見があるかもしれません。ただし、ブランド料やデザイン料に惑わされないように気をつけましょう。試し履きでテンションが上がって良い靴と思って購入したら、そうでもなかったということもあります。
気分の良いときは血流も良くなりますから、つま先もきつすぎずゆるすぎずピッタリな靴であっても、出勤時に晴れ晴れした気分の方は滅多にいません。かかとが合わない、幅が合わない、クッションが硬いと初めて気づくことも勉強にはなります。
しかし、少し高い買い物を何度もするのはコスパが悪すぎます。そこで、あえて休日ではなく仕事帰りに靴屋さんへ行くことをお勧めします。
一日の疲れと一緒に試し履きすれば、ブランドやデザインに惑わされるリスクも大幅に減少します。この状態で捨て寸は確保できているか、中敷きやクッションはどうかなど足が正直に応答してくれます。
思い込みも一役買う
100%自分に合う靴がどこにもないのであれば、ブランドでテンションが上がるように心がけ次第で体調のマインドコントロールもある程度までは可能ですから、試してみない手はありません。
よほどの粗悪品でなければ「本当はこの靴よりもうワンランク上の靴が欲しかった」などと思いながら仕事をしていたのではストレスが増すばかりです。
「今はこの靴と一緒に一日一日を頑張ろう」と前向きに穏やかな気持ちで過ごす意識はとても大切です。たとえまやかしであっても、自律神経や血流はかなり整います。
そしていちばんは職場に対する感情に左右されるところが大きかろうと思われます。睡眠不足や人間関係で常にストレスを抱え込んでいては、靴だけですべて解決することはできません。
冷えると足先からむくんできますから、職場の温度設定を自由にできないのであれば冷たいものを控えたり腹巻をしたりといった自助努力なしには、そこそこ9割型自分に合っている靴にめぐり逢うような都合の良い話はありません。
靴も職場もまず慣れてみよう、合わせてみようと言い聞かせることの効果は想像以上に大きいものです。発想の転換が上手くできるようになってきた頃には、硬かった靴も馴染んできてほどよく柔らかくなっているかもしれません。
まとめ
立ち仕事に本当に合う靴選び
「疲れの基準」
靴のスペック
思い込みも一役買う