1日仕事をしていると夕方には脚がパンパンになったり、だるさが続いたりする方もいらっしゃると思います。特に 立ち仕事 の方でお悩みの方も多い「 むくみ 」ですが、原因を知り、きちんと対処することが大切です。
今回は、主な原因から、仕事中にできるケアまでをご紹介します。
立ち仕事の方の宿敵!「むくみ」とは
「むくみ」の原因~生活習慣~
そもそも、「むくみ」とは細胞の間に細胞間液というものが溜まってしまうために引き起こされる現象です。細胞間液とは、血液から細胞へ酸素や栄養を運び、反対に細胞から不必要となった二酸化炭素や老廃物を運び出すためのものです。
むくみが起こる原因として、運動不足や睡眠不足、偏った食事やストレスなどがあげられています。さらに、長時間同じ姿勢でいることも原因のひとつになります。
「むくみ」の原因~病気~
むくみは、生活習慣だけが原因で起こるわけではなく、病気が原因で起こることもあるのです。病気が原因のむくみである場合は体重の増加も伴ってくるといわれています。むくみの原因となる病気は、下肢静脈瘤や肝臓、腎臓の疾患があげられます。
「下肢静脈瘤」は、血液の逆流を防ぐ働きをしている静脈弁が壊れてしまい、血液が逆流して下肢に血が溜まってしまう血管の病気です。
「肝臓疾患」が起こると、アルブミンという成分がうまく作れなくなってしまいます。すると、動脈では水分が血管の外に出やすくなってしまい、静脈では血管に水分がもどりにくい状態が起きてしまいます。
「肝臓疾患」では、体内の余分な水分を尿として排出できなくなってしまうといわれています。このような病気が原因の場合には、下肢のむくみが1週間以上続くなどの症状が起きるといわれています。普段のむくみとは違うと少しでも感じたら病院へ行き医師の診断を受けてください。
下半身がむくみやすい訳
なんらかの原因で血液やリンパ液の流れが滞ると、この細胞間液が細胞の間に溜まってしまうのです。これが、むくんでいる状態ということです。
ただでさえ、下半身は心臓から離れた場所に位置しているため、血液が流れにくくなっています。このときに血液を心臓まで運ぶお手伝いをするのが下半身の筋肉です。筋肉が収縮することによって、ポンプの役割を果たし血液を上へ上へと押し上げてくれるのです。
しかし、立ち仕事となると、長時間筋肉を動かさないでいるために下半身のポンプ機能が働かなくなってしまいます。これが、下半身がむくみやすい原因のひとつなのです。
仕事中にも簡単!むくみのケア
リンパの流れを促すためにも、マッサージは効果的とはいわれていますが、先に述べたように、下肢にはポンプ作用があるので、立ち仕事の方の場合は特にこのポンプ作用を復活させてあげることが大切だといわれています。
ここで、お仕事中でも簡単にできるエクササイズをいくつかご紹介します。
内腿の筋肉をエクササイズ
足をそろえた状態で、かかとはつけたまま、つま先を少し外に開きます。この状態で、内腿をくっつけるように力をいれます。5秒力を入れ、5秒力を抜き太ももを休めます。
背伸び運動でふくらはぎのエクササイズ
両足の間は握りこぶしひとつ分ほど開きます。背伸びをするイメージでかかとを持ち上げます。上げるときはかかとが一番高い位置にくるまであげ、下げるときはかかとが床につくぎりぎりのところで止めます。これを10回程度繰り返します。
今回は仕事中などでも簡単にできるエクササイズを紹介しましたが、日ごろからの全身運動もむくみの改善には効果があるといわれているので、ウォーキングやジョギングなどの運動も行うことをおすすめします。
日ごろからの運動意識を変えるだけで仕事中の辛いむくみの改善だけでなく、健康な身体づくりもしていきましょう。
まとめ
立ち仕事の方の宿敵!「むくみ」とは
「むくみ」の原因~生活習慣~
「むくみ」の原因~病気~
下半身がむくみやすい訳
仕事中にも簡単!むくみのケア