仕事が 立ち仕事 の人は、つらい 腰痛 に悩まされる方がとても多いです。立ち仕事からくる腰痛は長時間同じ姿勢を続けていることで、筋肉の血行が悪くなることで起こります。血行不良になると、筋肉に疲労物質がたまり、痛みが出現します。
足腰に負担がかかり、疲労すると、どちらか一方の足に体重をかけたりして、その人それぞれの立ち癖ができることがあります。そうすると、骨盤がゆがみ、筋肉の均等がくずれ、治りにくい慢性腰痛に陥りがちです。
家でできるセルフケアは、先ず凝り固まった筋肉をほぐし、血行を改善することです。筋肉の疲労をためないことと、適度に動くことが基本的な対処になります。
また、腰痛を起こさないように予防することが大切です。
立ち仕事からくる腰痛の自宅ケアと予防
立ち仕事でかかる体の負担
立ち仕事を代表する仕事に、看護婦、医療・介護従事者、保育士、調理師、飲食店の店員等さまざまな職種があります。このような立ち仕事をしていると、体への負担がとても大きくなります。
立ち姿勢で長時間過ごしていると、無意識にどちらか一方に体重をかけてしまい、左右の均等が崩れることがよくあります。
また、医療や介護に関わる方は抱きかかえる姿勢や、調理師のように作業台に長時間向かうことで、長時間の前かがみ姿勢を強いられていることが多いのです。
作業台やかがむ角度で身体への負荷は変わりますが、いつも同じ姿勢をとることで同じ部位に負担がかかり、背中のはりや脚の付け根やももの痛みがでやすくなります。
特に20~30代の女性は長い時間立つ仕事をし続けると、休むときに背中を反ってしまうことがよくあります。その結果、背中や腰の痛みがでることがあります。
立ち仕事が腰痛になり易い原因
立ち仕事で腰痛になる原因として、立ち姿勢があります。長時間立ち続けることで疲労を感じると、つい左右どちらかに偏って荷重をかけてしまいやすくなります。この偏りから骨盤のゆがみが生じ、腰痛が起こるのです。
ゆがみだけでなく、長時間立ち続けることによる筋疲労も原因になります。疲労した背中、お腹、おしりの筋肉が緊張して硬くなり、血行不良が起こります。この血行不良により老廃物や疲労物質がたまって腰痛が起こります。
立ち仕事が原因の腰痛の自宅ケア
仕事がら立ち仕事がほとんどな場合、前日の腰痛が残ったまま、翌日の仕事に入ってしまうと、仕事中に腰痛がひどくなり、仕事に支障を来してしまいます。ですから、その日の痛みはその日に解消することが大切です。
立ち仕事の腰痛を解消するには、自宅のみならず、仕事中でも時間を見つけてストレッチをする習慣をつけることをおすすめします。
一つは腰を回すストレッチです。腰骨の左右の出っ張りに手をあててゆっくり腰を回します。左右それぞれ20回位ずつ回します。
次に腰を後ろに反ります。呼吸に合わせ、鼻から息を吸って口から吐きながら腰に手をあてて上体を後ろに反ります。この時に首を力任せに倒してしまうと首を痛めてしまうので、注意してください。
その次には身体を横に倒すストレッチです。両腕を上で組んで、やはり呼吸に合わせ吐きながら身体を横に倒します。その時に上体が前に倒れないようにしましょう。左右交互に数回を行います。
呼吸に合わせて正しくストレッチを行うことで、筋肉の血行を改善しほぐすことだけでなく、疲労で上手く機能しなくなっている腹筋に刺激を与え働きを正常化してくれます。こまめに行う習慣をつけて、翌日に症状を残さないようにして腰痛を慢性化させないことが大切です。
立ち仕事による腰痛の予防
立ち仕事の多い職業の方は、腰痛を予防するためのポイントを知ることが大切です。
第一には、腰に負担のかからない立ち姿勢を身につけることです。正しい立ち姿勢とは、軽く顎を引き、肩の力が抜けた状態で、背中・膝をしっかり伸ばします。真横から見て耳・肩・股関節・膝・くるぶしが一直線になる姿勢が理想です。
第二には前述したストレッチを仕事の合間や自宅で取り入れ習慣化することです。常に筋肉を緊張し続けさせないことが大切です。
第三に腰の周囲の筋肉を強化することです。椅子にすわり、両手を上にあげた姿勢から息を吐きながら、真横に肘を曲げた状態で手を降ろしていきます。その時に息を吐くのと一緒にお腹を凹ませます。凹ませたまま10~20秒とめます。
この運動を1回につき3~5セット行います。この運動で姿勢を保持する体幹のインナーマッスルを鍛えることができます。
以上のように、姿勢を正すこと、腰周囲の筋肉強化とストレッチの習慣化が立ち仕事を職業とする方の腰痛予防のポイントです。
まとめ
立ち仕事からくる腰痛の自宅ケアと予防
立ち仕事でかかる体の負担
立ち仕事が腰痛になり易い原因
立ち仕事が原因の腰痛の自宅ケア
立ち仕事による腰痛の予防