目がショボショボして重い感じがしたり、モノがぼやけたりかすんで見えたりする状態は、まさしく 疲れ目 です。何らかの対策をとらない限りは悪化してゆく一方です。目は最も繊細な器官の一つですから、過保護なくらい丁重にメンテナンスを施してもやり過ぎということはありません。
疲れ目の原因
疲れ目の原因
目に負担をかけすぎると、目の中の細胞や筋肉が疲れてしまいます。現代社会は目には過酷な時代です。パソコンで長時間作業する、工場などでの手先の細かな作業、安い買い物ではない眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていない、老眼(老視)などが主な原因です。
また、VDT(Visual Display Terminal)ストレスという言葉もできました。これは、パソコンなどのディスプレイを長時間見続けると、目の酷使のほか、画面をジーッと凝視せざるを得ないためまばたきの回数が減り、目が乾いた状態となりやすく、さらに目が疲れやすくなる症状を指します。
目が乾いたままであると、必要以上に目に負担がかかり、疲れを引き起こすことがあります。そのために涙という自浄作用があるのですが、目が乾いた状態が慢性化すると涙が出にくくなります。
潤いを取り戻して枯渇しかけた涙を復活させ、目がスムーズに機能するように即す努力はご自身でしなくてはなりません。
疲れ目に効くツボ押し
目をよく温めた後で、特に入浴時や入浴後のひとときなど心身がリラックスし、血行が良くなっている状態のときに行うのがおすすめです。
目の近くには3つのツボ、眉頭の内側で目の上の骨縁の少しへこんだところにある「攅竹(さんちく)」、こめかみの下の少し窪んだ部分にある「太陽(たいよう)」、目頭の左右の窪み、ハナの付け根の横側にある「晴明(せいめい)」を静かに押さえてみましょう。
また、まぶたを開けたまま、もしくは閉じた状態で上下、左右、右回り、左回りと眼球を意識的に動かして目の運動をするのも良いでしょう。
目薬のコツ
目薬は1滴で十分です。念のためと目から溢れるほど入れるのは避けましょう。目の周りの皮ふは薄く、弱いですから刺激してかぶれないように気をつけなければなりません。
目薬をさした後は、かるく目を閉じておきましょう。まぶたのうら全体に目薬が浸透するようイメージしながらやさしく閉じます。
目をパチパチさせると、目薬が目全体に広がる前に流れ出てしまいますので、パチパチしている方を見かけたら教えて差し上げましょう。
アイマスクいろいろ
100円ショップで売っているものから、電動の1万円以上するものまでさまざま揃っています。
電動タイプは、空気で圧迫するマッサージ機能、振動するバイブ機能、蒸しタオルのような温かさを出す機能、音楽緩和機能付きのものなど、高価になればなるほど至れり尽くせりです。お財布と相談して検討しましょう。
目に良い栄養素
ビタミンA
ほうれん草、小松菜、チーズ、うなぎ、トマトなどに多く含まれています。ビタミンAが極端に不足すると「夜盲症」になることもありますので、食べられるものは積極的に摂取しましょう。
ビタミンB
大豆、いわし、さばなどの青魚に多く含まれています。目~脳への神経伝達をスムーズにする役割を担っています。
ビタミンC
果物全般に多く含まれていますが、特にいちご、キウイ、りんご、柑橘類に豊富です。毛細血管を強くし、視界をよりクリアにしてくれます。
緑黄色野菜など
キャベツやブロッコリーなどルテインを多く含むお野菜は抗酸化作用が高く、水晶体を再生するはたらきがあります。
そのほかにも、たとえば電車でお仕事でなければパソコンやスマホで暇つぶしをするのは控えて、目を閉じて瞑想したり、目の運動をしてはいかがでしょうか。すきま時間を有効に活用して目を労わりましょう。
まとめ
疲れ目を多角的に検証し改善する
疲れ目の原因
疲れ目に効くツボ押し
目薬のコツ
アイマスクいろいろ
目に良い栄養素