朝起きたときから 疲れ目 で夕方になると目がショボショボしてつらい、という方は多くいらっしゃることでしょう。その症状は睡眠をとったりやみくもにマッサージのようなことをしたり、アイマスクをするだけでは治りません。
そこで効果的なのがいわゆる ツボ といわれている部分です。お金も道具もいらないので、今すぐ始めてみましょう。
疲れ目がスッキリ!ツボの位置と押し方
目の疲れの元凶は
ヒトは寝ている時間以外は常に目を開いてみたいものやみたくないものまで、みています。
それが自然のものに囲まれて生活していた時代は視力低下や疲れ目などの問題はそれほどなかったのですが、現代は不自然な人口の光に囲まれてしまって目の負担がますます増える一方です。
日常生活を振り返ってみても、遠くの景色を眺める時間よりも近くを凝視する時間のほうが圧倒的に長いことでしょう。目は、遠くより近くをみるときに負担がかかっています。
パソコンやテレビ、スマートフォンやタブレットなどの機器が発するブルーライト(青色光)は目の大敵です。そのまぶしさは太陽の光よりも目の疲れに加担しています。
ひと晩休んでも治らない目の疲れは、眼精疲労とよばれています。よく耳にするドライアイというのは涙の分泌量が少なくなる症状です。疲れ目を治さないままにしておくと、からだのほかの部分も不調をきたし始めます。
慢性的な腰痛や頭痛、肩こりや首こりの原因が実は目の疲れからきている可能性もあります。ツボを刺激したからといってこれらの症状が一瞬で治ることはないのですが、気分転換になることはたしかです。
目の周りをていねいに押す
今までも目が疲れたときに、何となく目の周りを押したり揉みほぐしたりと無意識にしていることはあったのではないかと思われます。これからは、一歩進んでピンポイントで効果の期待できるツボを刺激します。
「睛明(せいめい)」は、直接に目にはたらきかけて目の周りのコリをとります。位置は目頭の先端のくぼみ、あるいは鼻のつけ根の両端ともいいます。
押し方は、まず目を閉じます。よく目を開けたままツボ押しのようなことをされている方をおみかけしますが、あれでは効果は半分以下です。必ず目を閉じてから、左右の睛明を両手の人差し指で鼻の両側から押し挟むようにして、1秒に1回くらい指の腹で押します。
あまり押しすぎても逆効果になるので、長くて1分くらいで止めましょう。痛みがやわらぎ、不快感も軽くなっているのではないでしょうか。
次に「承泣(しょうきゅう)」です。目の下の中央にある骨のふちにあるくぼみがそれです。人差し指や中指の腹を当てて押します。強く押しすぎるとアザのようなものができてしまいますので気をつけましょう。
そして「太陽」は、目と眉のそれぞれの端っこの中心からおおよそ指2本分外側にあるくぼみです。指1~3本で始めは弱く、徐々に強めに少し痛みを感じるくらいに刺激します。
押しながら円を描くようにマッサージするのも気持ちが良いです。
足や首のツボも押す
目の疲れをとるツボは足や首にも存在しています。目の周りのツボもそうですが、お風呂上がりは血流が良くなっているので特にツボ押しに適している時間帯です。
「天柱(てんちゅう)」は、首の後ろの筋肉の外側つまりは髪の生え際です。親指をツボに、残りの指で頭を包み込むようにして強めに刺激しましょう。頭が揺れないように親指で支えるイメージです。
そのあとは「風池(ふうち)」です。天柱のさらに指1本文外側にあるくぼみです。天柱と同じような指使いで強めに刺激します。これらはたとえばトイレの個室でもできますが、足のツボはそうもいきません。ご自宅でゆっくり取り組みましょう。
「眼睛(がんせい)」は、ドライアイに効果があります。位置は足の甲の人差し指と中指の骨の間です。反対の足のかかとで踏むように刺激するか、手の親指で50回ほど押してみましょう。
足のかかとで踏むのは外でも机の下でできないことはありませんが、押そうとすると上半身も動くので不審に思われないように人目には気をつけましょう。
まとめ
疲れ目がスッキリ!ツボの位置と押し方
目の疲れの元凶は
目の周りをていねいに押す
足や首のツボも押す