腰痛 には 温める のが良いのか、それとも冷やしたほうが良いのかお悩みの方はいらっしゃいませんか。どちらも正解ですが、症状によって対処法は異なります。大別すると、「慢性は温める」、「急性は冷やす」ということになります。
今回は、慢性的な腰痛に効きやすい温め方をご紹介していきます。
温めることで慢性腰痛は緩和される
温める方法
整体院や療養所ではなく、ご自宅で手軽にできる温め方といえば、まずは入浴です。お風呂に入ることは筋肉が温まり、また気分転換にもなるのでお勧めです。
お忙しくて入浴時間を長めにできない方や、ご病気やお怪我などで入浴が制限されている方もしくはお風呂が苦手・嫌いな方には、温湿布や日用品で温まりましょう。
お風呂の入り方
入浴法は、できればぬるめのお湯にゆっくり使ったほうが効果的です。腰の深部までじっくり温めるためです。熱いお湯に肩まで浸からないと気が済まないという方も、一度試してみてください。
40度前後のぬるめのお湯にみぞおちまで入る、いわゆる半身浴です。その状態で顔から汗が出てくるまで10~15分浸かってください。
肩が冷えると逆効果ですので、タオルをかけると良いでしょう。汗が出てきたら、最後に肩までお湯に軽く浸かってからあがります。
お風呂には入浴剤はできれば入れないほうがよいでしょう。体質に合っていない入浴剤は、かえって体調を悪化させかねません。
また、目の疲れは腰痛につながりますので、お風呂でテレビを観たり読書をするのは控えましょう。加えて、空腹のままでの入浴は体力を消耗するので注意が必要です。
これだけでも下半身を長時間温めるので、腰部分の血液の循環が良くなり筋肉がほぐれますが、半身浴をしながら軽くツボ押しやストレッチをするとより効果が期待できます。
湯船の中で正座をして、両手を腰に当てて親指の腹をツボに当てながら上体を反らします。次に、膝を伸ばして足首をつかんだり揉みほぐします。
一般的な家庭風呂の場合、膝を十分に伸ばせない方も多いと思います。そのようなときは足を伸ばしながら体育座り(三角座り)をして行ってください。
小さいお子さんのいらっしゃる場合など入浴もままならない方はご無理をなさらないでください。半身浴もストレッチもできる範囲でリラックスして疲れない程度に入浴を楽しみましょう。
最後に、お風呂上がりに湯冷めしては本末転倒です。しっかり体をふいて、冷たい飲み物の一気飲みは控えましょう。
日用品を活用する
薬局で手軽に購入できる、貼るだけの温湿布(温感湿布)を使用する方は多いでしょう。湿布には消炎・鎮痛剤が含まれているため、しばらく貼っておくと痛みが治まることもあります。
体質によっては合わないこともありますし、皮膚の弱い方はかぶれる場合もあるでしょう。まず試しに一枚だけ貼ってみて、様子をみましょう。「必ず効くはず」と思い込まず、使用を止めることも念頭に購入することが大切です。
湿布よりも節約できるのは、ホットタオルと湯たんぽです。どちらも筋肉がほぐれて血行が良くなります。
ホットタオルは熱湯につけて適度に絞るか、レンジで作ることができます。レンジの場合、タオルを水につけてよく絞り、ビニール袋に入れるかラップで包んで1分温めます。
取り出したタオルの上からラップなどをかけて患部に当てると、冷めにくく長持ちします。終わったらお風呂と同じように、水分をよくふき取ってください。
湯たんぽは、タオルを巻いてクッションのように患部に置きます。こちらも長時間の使用に向いていますが、低温やけどに注意しましょう。
腰痛の原因を把握する
耐えられないような痛みは無理に温めないで、病院へ行きましょう。もしかしたら慢性腰痛ではなく、炎症である可能性もあります。
慢性腰痛は、生活習慣の乱れや日頃の姿勢の悪さなどの積み重ねによって症状が出ます。温めながらご自身の生活を振り返ってみると良いかもしれません。
まとめ
温めることで慢性腰痛は緩和される
温める方法
お風呂の入り方
日用品を活用する
腰痛の原因を把握する