腰痛の具合が起きているときよりも就寝後、夜中に目が覚めたときや朝目が冷めたときのほうがつらい、という方は少なくないのではないでしょうか。
それは前日のからだの疲れがとれていないからではなく、寝具がからだに合っていないのが原因である可能性があります。 寝具 のせいで 腰痛 も悪化し睡眠不足になっては悪循環です。
買い替えも検討しながら良い寝具の特徴を知っておきましょう。
つらい腰痛の原因は寝具にあった?
腰の負担を考えて試す
人は寝ている間、無意識にからだの負担を減らそうと寝返りを打ったり手足を曲げたり伸ばしたりしています。寝具のなかでもマットレスや敷布団が柔らかすぎて合っていないと、からだのなかで一番重い腰の部分が沈み込んでしまいます。これが腰痛悪化の原因です。
もしくは、普段の生活には腰痛になる要因が見当たらないのに、就寝中だけ腰に負担をかけていて腰痛を発症しているとも考えられます。それでは反対に、硬すぎるマットレスや敷布団はどうなのでしょうか。こちらは、腰や肩に体圧が集中してしびれや痛みを引き起こします。
従って、柔らかすぎず硬すぎないものがベストということになりますが、体質(筋肉質や脂肪率が高いなど)や体重などによって理想の硬さには個人差があります。ですから、寝具の柔らかさ硬さで選ぶのではなく、正しいとされる基本の寝姿勢を保てるか否かで選ぶと失敗も少なくて済みます。
それは「立っている姿勢が横になったときも保たれている状態」なのですが、立っているときも歪んだ姿勢であれば意識して矯正する必要があります。
現在使っている寝具がまだ新しかったり思い入れのあるものだったりして買い替えを躊躇してしまう方は、柔らかい場合はいちばん下の土台に硬いマットレスなどをプラスし、硬い場合はからだに当たる部分にクッションや厚手の貝まきなどをプラスすると改善が期待できます。
良いものにも寿命はある
寝具のお値段はピンからキリまでさまざまですが、少なくとも5年使用したら打ち直しなどの修繕に出すのが理想です。年末に大掃除はしても寝具を修繕したり新調される方は多くはないのかもしれません。
ほぼ毎日のようにお世話になっているにも関わらず、日用品や服飾品のように買い替えられないからこそ、妥協はしたくないものです。
昨今は低反発と高反発の寝具がしのぎを削っているようですが、両方を試してみてご自分に合うものを見つけましょう。低反発は、既製品でも一人ひとりのからだの形に合わせてフィットしてきます。
他方、高反発は低反発よりも通気性が良く弾力性があります。ご自身にとって良いかどうかは少なくとも一晩は寝てみないと分からないかと思います。周囲の方々から手持ちの寝具をお借りしても良いかもしれません。
購入時の留意点
高ければ良いということはありません。合わなければ買い換えることを考慮すれば、10万円以上するものの購入はよくよくお考えになられたほうが良いでしょう。
ご近所に良い職人さんがいて、おふとんを毎年打ち直してもらって何十年も使用しているという方もいらっしゃいますが、そのような恵まれた環境は稀です。
パソコンの買い替えと同じくらいの心持ちで検討しましょう。店頭で購入する場合は、できれば複数のお店を見て回りましょう。商品のメリットもデメリットも説明してくれる店員さんは大方信頼できます。メリットを一方的に話し続ける店員さんは要注意です。その場で横になれるお店はマストです。
お店が遠方だったり、冷静な判断に自信のない方はネット通販があります。同じ商品を複数のサイトで比較し、口コミは話し半分で参考にし、後悔が少なくて済むように1回目はご自身にとって高すぎない買い物をしましょう。
まとめ
つらい腰痛の原因は寝具にあった?
腰の負担を考えて試す
良いものにも寿命はある
購入時の留意点