ある日突然、腰がなんとなく重いような感覚に陥った経験はありませんか。実はその腰痛の原因は運動不足かもしれません。運動は身体能力の維持だけではなく、腰痛の防止にも繋がると近年注目を集めています。適切な 運動 を行い 腰痛 から身体を守っていきましょう。
原因不明の腰痛?もしかしたら運動不足が原因かもしれません
運動不足がなぜ腰痛の原因に?
腰痛と運動不足は一見関係が無いようにも思えますが、実は近年、腰痛の大きな原因の1つであることが判明しました。
現代の人々は様々な理由で同様の姿勢のまま作業する機会が増加しています。デスクワークやレポートの作成、ゲームなど思い当たる点はありませんでしょうか。この長時間の同じ姿勢という点が腰痛と密接に関係しているのです。
同じ姿勢を長時間続けると、腰部の血行が悪くなり筋肉に老廃物質や疲労物質が溜まりやすくなります。そして筋肉が緊張状態に陥り、柔軟性が徐々に失われていきます。
この状態ではまだ腰痛を発症はしないのですが、運動が不足していると腰部の筋肉は徐々に筋力を失い、体幹を支える力が欠如していきます。
本来、腰部の筋肉は体幹の左右前後のブレを抑え腰への負担を抑える役目を担っています。体幹を支える力が弱まると、腰への負担が大きくなり、その結果、炎症を引き起こし腰痛が発症するのです。
腰痛時には安静が効果的?
腰痛には確かに安静が効果的です。しかしそれは痛みの軽減という点で有効ではありますが、根本的な解決とはならない点には注意しなければなりません。安静を重視し座ってばかりの状態では、腰部の筋肉は衰えてしまい腰痛を助長するような身体になってしまう恐れがあるのです。
最近では日本整形外科学会が腰痛の改善には運動が効果的だというガイドラインも発表され、安静は腰痛の改善効果が薄いとの指摘もされました。そのため、激痛を伴うような腰痛以外では安静にするより積極的に運動を行うよう心がけましょう。
腰痛に効果的な運動
腰痛の予防と腰痛の改善とでは効果的な運動は異なります。しかし、予防と改善の両面で効果的な運動が存在します。
それはストレッチです。ストレッチは筋肉の柔軟性を向上させ血行の促進を図ることができる点で、腰痛の予防になります。また腰痛発症時でも緊張した筋肉の柔軟性を回復させる効果も期待できるのです。
ストレッチにもいくつかの方法が存在するのですが、静的ストレッチと呼ばれるストレッチは特に効果的です。
このストレッチは反動を付けずにゆっくりと筋肉を伸ばす手法であり、筋肉のリラックス効果も期待できます。
反対に動的ストレッチと呼ばれるストレッチは反動や勢いを付けて筋肉を伸ばす方法ですが、運動前のウォーミングアップに適しているストレッチのため腰痛への効果は限定的となります。
どの部位をストレッチすればいいのか
腰痛に効果的なストレッチを行う部位としては、腰部、腹部、骨盤部が挙げられます。
腰部へのストレッチの方法は腹部のストレッチの方法は、仰向けの状態となり膝を両手で抱え腹部へと近づけます。その状態を8秒間3セット行うとしっかり腰部の筋肉が伸ばされます。
腹部へのストレッチの方法はあおむけの状態となり膝を90度に曲げその状態で尻を上に持ち上げます。この状態を8秒間3セット行うことで腰への負担を抑えつつ腹部のストレッチを行うことが可能です。
骨盤部のストレッチの方法は、先ほど紹介した腰部のストレッチと同様の姿勢となり、その状態で左右に身体を揺らします。1分ほど行うことで仙骨が刺激され周囲への筋肉のストレッチ効果が期待できます。
以上、紹介したストレッチですが、腰痛への効果は期待できるものの痛みが激しいときは痛みの悪化の原因ともなりうるため無理は禁物です。身体に負担がなるべく掛からないようストレッチすることが腰痛の防止及び改善に繋がるのです。
まとめ
原因不明の腰痛?もしかしたら運動不足が原因かもしれません
運動不足がなぜ腰痛の原因に?
腰痛時には安静が効果的?
腰痛に効果的な運動
どの部位をストレッチすればいいのか