常日頃から腰痛に悩まされていると、痛みに慣れっこになって、日々症状が悪化していることにすら気付かなくなりそうです。そうならないように痛みを 和らげる 方法を身に付けて、意識にも、身体にも、 腰痛 は治るものだと思わせて、快方へ向かわせることが大切です。
腰痛を和らげるいくつかの方法
突然の痛みを和らげる
突然のぎっくり腰に動けなくなることがあります。立つことさえおぼつかなく、這いつくばるのが精一杯という状態になります。このような場合、自宅で家族の方が同居していたり、外出先でも周囲に誰か他の人がいれば、助けてもらうことも出来ます。
しかしながらひとり暮らしの場合、周囲に誰も居ない場合には、判断に困り、激しい痛みに耐えかねて救急車を呼びたくなります。たとえ救急車を呼んだとしても、痛み止めや湿布をもらってすぐに帰されてしまうことでしょう。
また、腰の痛みだけで、救急車を呼ぶことはとても心苦しいところです。他に合併症状もなく、腰の痛みだけに限っているなら、ご自分で痛みを和らげる方法を身に付けておくことをお勧めします。
まずは横になり楽な姿勢をとり、患部を冷やすことです。冷やすのはどんな方法でも構いません。その場の状況が許す限りの方法で、氷があれば氷を袋に入れてタオルで包んで患部に押し当てます。そうでなければ湿らせたタオルやハンカチで、患部を冷やします。
20分くらいかけて冷やし、そのまま安静にしておきます。しばらく間をおいてふたたび冷やします。これを繰り返し、炎症が治まり痛みが和らぐのを待ちます。痛みが和らいでも無理は禁物です。2~3日は安静に過ごすことが必要です。落ち着いたら病院を受診されることが望ましいです。
なお、初期の激痛の段階でも、嘔吐、発熱や発汗などを伴う、痛みが全く治まらない、他にも痛い所がある場合など、早急な受診が必要です。救急車要請もやむをえない状態と言えます。
温めて和らげる
腰痛は突発的な炎症や、長時間の同じ姿勢、作業による筋肉の緊張のない限り、基本的に温めて痛みを和らげていく方法が用いられます。温浴や温湿布、とくに寝るときに腰を冷やすことは禁物です。かけ布団の他にもバスタオル一枚腰に巻き付けるくらいの配慮も必要です。
ただし重すぎるかけ布団や、温めすぎることもかえって寝苦しくなりますのでほどほどの処置が必要です。ほどほどに温めることによって、血行は促進され、循環もよくなります。不要な老廃物は洗い流され、必要な栄養素が運ばれ、痛みは和らぎ、寝ている間に回復していきます。
寝るときの痛みを和らげる
横になったとき、少し膝を立ててみると腰が楽になります。これは太腿の裏の筋肉を少し伸ばすことによって、腰部への負担が軽くなるからです。横向きになって寝る場合も同様です。必ず、膝を曲げて、背中を丸めた形になるはずです。膝の間にクッションなどを挟んでおくと、もっと効果的です。
身体は自然と楽な姿勢を選ぶように寝返りを打ちます。そうして負担が偏らないように工夫しているのです。逆に言えば、負担が掛かっているから寝がえりを打つのです。
そして寝返りを打つたびに腰痛がぶり返し、夜中に目が覚めてしまうというケースもあります。しばらくおいても激しい痛みが和らぐことがなければ、痛み止めを飲むこともやむをえない選択です。
睡眠という行為は、人間の生活において最も大切な休息活動です。安心して休める環境づくりが必要です。特に寝具に対しては、長い時間身体を横たえたときに楽であること、体圧分散式など、腰や肩の負担を軽くするような構造のものが望ましいでしょう。
慢性的な痛みを和らげる
日常的な痛みを和らげることと、予防することはほぼ同じことかもしれません。痛みを和らげるためにほぐし、バランスよく強化して、保護していく、というのがマッサージやストレッチの目的です。
長時間椅子に座ってパソコンに向かっている作業の合い間に、ほんの少しの時間をぬって、背筋を伸ばし、片足を上げたりするだけでもずい分と腰の痛みは軽くなります。また前屈姿勢になったり、左右にひねることで凝り固まった筋肉がほぐれていきます。効果は期待できます。
ただし、あくまでも一時的な対処法です。長い目で見ると、やはり専門的な知識を持つ方の指示に従った運動療法を摂り入れることをお勧めします。
まとめ
腰痛を和らげるいくつかの方法
突然の痛みを和らげる
温めて和らげる
寝るときの痛みを和らげる
慢性的な痛みを和らげる